第25話 ページ28
真由美「じゃあ、生徒会室でお昼をご一緒しない?
ランチボックスでよければ、自販機があるし」
深雪「生徒会室にダイニングサーバーが置かれているのですか?」
真由美「入ってもらう前からこういうことは余り言いたくないんだけど、
遅くまで仕事をすることもありますので」
真由美「生徒会室なら、達也くんや名前ちゃんが一緒でも問題ありませんし」
名前「……問題ならあるでしょう。
副会長と揉め事なんてごめんですよ、私達は」
入学式の日に真由美の背後から睨みつけてきた男子生徒は二年生の副会長だったはずだ。
真由美「副会長……?
ああ!はんぞーくんのことなら、
気にしなくても大丈夫」
達也「……それはもしかして、
服部副会長のことですか?」
真由美「そうだけど?」
この瞬間、
真由美にあだ名をつけられるような事態は絶対に避けよう、と二人は固く決心した。
真由美「はんぞーくんは、
お昼はいつも部室だから」
名前「……分かりました。
三人でお邪魔させていただきます」
真由美「そうですか。よかった。じゃあ、
詳しいお話はその時に。お待ちしてますね」
♢ ♢ ♢
そして早くも昼休み。足が重かった。
名前と達也とは対照的に、深雪の足取りは軽い。
四階の廊下、突き当たりが目的地。
プレートには「生徒会室」と刻まれていた。
淑やかに入室を請う深雪の声に、明るい歓迎の辞がインターホンのスピーカーから返された。
耳をそばだてていないと気がつかない程度の、微かな作動音と共にロックが外れる。
引き戸の取っ手に達也が指を掛け、名前が妹を庇う様に前に一歩でる。
別段、警戒すべきことは何もないはずだと、
判っては、いる。
これは、彼ら兄姉妹の身体に染み付いた癖だった。
__もちろん、何も起こらなかった。
真由美「いらっしゃい。遠慮しないで入って」
手を揃え、目を伏せ、深雪と名前が礼儀作法のお手本のようなお辞儀をみせた。
亡き実母に仕込まれたものだ。
真由美「えーっと……ご丁寧にどうも」
真由美「どうぞ掛けて。
お話は、お食事をしながらにしましょう」
深雪と名前の先制攻撃に、ペースを崩されたのか、
真由美の、良く言えば打ち解けた、悪く言えば馴れ馴れしい口調が影を潜めている。
真由美「お肉とお魚と精進、どれがいいですか?」
呆れたことに、自販機があるのみならず、メニューも複数あるらしい。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yuumin - 面白かったです。 そして、わかりやすく纏められていて読みやすいです。 (2022年8月3日 14時) (レス) @page20 id: 79387fae85 (このIDを非表示/違反報告)
★☆少年陰陽師大好き☆★(プロフ) - 初めまして私は★☆少年陰陽師大好き☆★と言います小説の続き早く読みたいですあと、宜しければ、友達申請しても良いですか? (2015年4月29日 15時) (レス) id: a38a6e1073 (このIDを非表示/違反報告)
浴衣 - 夢主ちゃんの活躍がまだないから、早く見たいです。更新頑張ってください。 (2014年7月3日 17時) (レス) id: 64be7ba306 (このIDを非表示/違反報告)
うたの(●´∀`●)(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2014年4月21日 22時) (レス) id: 5b2986fc65 (このIDを非表示/違反報告)
玖音 - ぎっちりつめて、しかも一つに対して長々と書いてあるので少し読みにくいかと思います。もう少し文の間に余裕を持って書いた方がいいと思います。でも、面白いです^^頑張ってください。 (2014年4月7日 15時) (レス) id: 48834c5afe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっちん | 作成日時:2013年8月16日 10時