幸せと彼女の距離【ディセンダント】 (ページ6)

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後先考えずに｡過去編ページ6

゛お前の父親って､野獣にも負けて女にも逃げられたんだろ?゛
その言葉が始まりで､初めてのことだった。
私が後先考えずにそういうことをしたのは｡

『っ..父を侮辱するな！』
｢うわっw怒ったぞこいつ!短気だなw｣

｢それなwwうわあっ!｣
私は思わずそいつの事を殴った｡
｢いっ...この野郎!｣

『黙れ!お前らの方がよっぽど弱虫の腰抜けだ!』
｢...は?女より男の方が強いこと教えてやる｡｣
｢やっちまえ!｣
そう言うと､私は押し倒された。

｢おい､知ってるか?お前はいつまでたっても､
弱虫で短気で一生幸せになれねえんだよ!
...お?怖いのか？呼吸が荒いぞ?ひひっ...｣

『ｯ...こんの､暴力でしか解決出来ない...腰抜けが､あｯ...！』
私はそう言うと､そいつを足で突き飛ばして､拳銃を手にした｡
｢ヒｯ...わ､悪かった!ゆ、ゆるひてくれぇえ!｣
『答えは....ＮＯ｡』

そう言って引き金を引いた｡
けど､弾などこめていない。
最初から殺す気などないのだから｡
『...あら｡気絶しちゃった｡』