【文スト】【江戸川乱歩】塩対応彼女。【文豪ストレイドッグス】

対応。４ ページ7

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「ただいまー！」


敦君と鏡花ちゃんと駄菓子を買い終わったので帰る。

Aは書類を整理している最中だった。

こちらをちらりと見てまた書類に視線を戻す。


「ねー、ただいまってばー」


後ろからギュッとAに抱き着く。


『聞こえてますよ、一々抱き着かないでください』


資料に目線を落としたまま、少し不機嫌な顔で云ってくる。


「ケチ！」

『耳元で叫ばない』

「うー…」


渋々とAから離れる。

Aは資料を机に置くと、敦君と鏡花ちゃんの方へ。


『おかえり、お疲れ様。何か淹れようか？外寒かったでしょ』


少しだけ目尻が下がり、微笑みながら云う。

僕にはそんな風に云ってない。


敦「え、あ、いいんですか？」

『遠慮なく』

敦「じゃあ、紅茶お願いします…！」

鏡「…ホットミルク」


二人の飲み物を聞くと、Aは給湯室に。

…敦君には聞いて僕には聞かないの。


『はい、どうぞ』

敦「あ、ありがとうございます！」

鏡「ありがとう…」

『いえいえ』


笑顔が眩しい。僕は余り見た事ない。

敬語も無い。僕はあるのに。

二人ともズルいよ、僕より特別みたいじゃん。


『…はい』


僕の前に突然置かれたミルクティー。


「…え？何？」

『乱歩は何時もコレですよね。飲みたそうでしたし、寒かったろうし。…違かったですか？』

「…ちが、わない。ありがと…」

『ん、』


そうやって、無視してる様で無視してないのズルい。

何だかんだで、僕の事を分かってくれてるのもズルい。

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そうこれ乱歩さんヒロインみたいになるの！！←

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