4話 ページ5
「お、きた！こっちこっち〜！ほら凪、大好きな姫が来たぞ。」
「ん…A……」
「お前アレだな…？姫がいると脳からブルガリアが溢れて昏睡するんだ。…今の合ってた？」
「バーカ合ってねえし意味分かんねぇよバカ斬鉄。」
「ごめん、待たせちゃった？？」
「んーや、凪がめちゃくちゃ早く来て待ってただけ。」
「だってAの事待たせるわけにいかないから。」
「ん？俺はこの前30分ほど待たされたが…」
「それはお前だからだっつーのバカ斬鉄！」
「あ、そうか。俺だからなのか。」
相変わらずの剣城くんと呆れ気味の御影くんを微笑ましく見ていると凪が服の袖をくいくいっと引っ張り座ったまま私を見上げていた。
「Aはここ座って。」
「あ、待って。私ご飯取って来ないと…」
「大丈夫だから座って。玲王。」
「はいはい、ちょっと待ってろ。行くぞバカ斬鉄。」
訳が分からないが待ってろと言われたのでそのまま待っていると剣城くんと御影くんが両手にステーキを持って戻ってきた。
「ほい、これが凪の分でこれが姫の分な。」
「えっ…私の分って…？いいの？？」
「うん。Aに食べさせてあげたくて前の試合頑張った。」
褒めて？と言わんばかりにキラキラとした視線を向けてくる凪に少しドキリとしながら「ありがとう…」と言うと凪は満足そうに目を細めた。
「そういえば、姫は俺や玲王の事は剣城くんと御影くんなのになんで凪のことは呼び捨てなんだ？」
「あぁ、それは凪が姫に”くん“付けで呼ばれると他人行儀で嫌だって言うから俺が姫に頼んだんだよ。」
「なるほど。そういう事なら俺も「駄目だよバカ斬鉄。」え、なんで？」
「んー…俺よりAと仲良くなられたら困る。まあ…Aが俺の事を名前で呼んでくれるならいいけど。」
もぐもぐとステーキを食べながらじーっと刺さるような視線を送ってくる凪に私は気づかないふりをして目を逸した。
ていうか、単純に思うんだけどなんで凪はこんなにも私に懐いてくれてるんだろう？特に変わったことをした覚えもないし割と最初からこんな感じだった。
だから他の人にもそうなのかと思えばそういう訳でもないみたいだし…
「A？どーかした？俺の顔なんかついてる？」
「何でもないよ。」
そう言ってにこりと微笑むと「ならいいや。」と甘えるように私の肩にすり寄って来た。
まあ難しく考えるのはやめてでかい猫に懐かれたとでも思っておこう。
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めめ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！誰が喋っているのか吹き出し前に付けていただけるとよりわかりやすくて読みやすいなと感じました。更新楽しみにしています(^^) (2022年11月24日 0時) (
レス) @page16 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ころりんさん» 夢主ちゃんは凪の事は苗字呼びだから名前呼びしてないです。だから凪は誠志郎って呼んでほしいっていう意味で言っています (2022年11月21日 0時) (レス) id: d41fc0cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん - 4話の名前について話してるくだり、もう名前で呼んでるのに名前で呼んで欲しいってどういうことですか？ (2022年11月18日 21時) (レス) @page5 id: d13e34f292 (このIDを非表示/違反報告)
機関車トーリマス - 面白いです！最高です！続き待ってます！ (2022年11月8日 5時) (レス) @page14 id: b3f1cd4664 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 面白いです！ (2022年10月26日 15時) (レス) @page7 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋 | 作成日時：2022年10月2日 23時
