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5話 ページ6

次の日、チームZとチームWの試合が執り行われ、久遠の裏切りがあり劣勢だったものの最後まで諦めずにゴールを狙い続けたチームZが見事引き分けに持ち込み終了した。

それにしても凄い試合だったなぁ…。今回特に凄かったのは潔くんと千切くん。

潔くんは最初の鬼ごっこの時から”兆候“はあった。彼は日々悩みながら奮闘することで徐々にではあるけれど自分の中に眠るエゴを呼び覚ましつつある。

それに恐らく感化されたのが千切くん。1度大きな怪我を負えば元通りにプレーする事は相当な精神的ストレスとリスクを伴うはず。

それでも千切くんは自分の武器である俊足(スピード)を使ったと言う事は壊れてもいい覚悟ができたという事。覚悟を決めた人間ほど恐ろしく強いものはない。

「ん〜っ!これからの成長が楽しみだなぁ!」

大きく伸びをしながらふふっと笑っていると後ろからガチャッとドアが音がしたので振り向くと千切くんが不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。

「どうしたの?この時間はもうそろそろ皆寝る時間だと思うけど…」

「あぁ…この前の謝っとこうと思って。」

「この前って…あ…いやいやあれは私が余計な事を…」

「いや、俺は怪我を言い訳にして逃げてるだけだった。八つ当たりして悪かったな、A。」

「え…。」

思いもしない言葉に固まっていると千切くんはプハッと吹き出してクスクスと笑いながら私を見た。

「めずらしー。マヌケ顔。」

「そ、そんなっ、だってあれは私なりに反省してたって言うか…それに急に名前だって…」

「ん?名前?あぁ、もしかして名前で呼ばれるの嫌だったか?」

「いや、そういう訳じゃないんだけど…基本的にみんな姫って呼ぶから名前で呼ばれる方が逆に慣れてないってだけ。」

「ふーん。じゃあ名前で呼んでるのって俺だけ?」

「っ…!ち、違う違う!ただあんまり呼ばれないってだけで私の事普通に名前呼びしてる人もいるよ?!」

ずいっと顔を近づける千切くんに頬が熱くなるのを感じて私は慌てて後ずさりながらぶんぶんと頭を横に振った。

「なーんだ。じゃあいっか。」

少し不服そうに眉をハの字にする彼に私の頭の中は?だらけだった。

ていうか千切くんってこんなキャラだったんだ。もっと大人しいクール系のキャラだと思ってたからびっくりなんだけど。

すると千切くんはふと思いついたような表情をしたあと怪しい顔でにやりと笑った。

「じゃあさ、Aが名前呼びしてる人っている?」

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めめ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています!誰が喋っているのか吹き出し前に付けていただけるとよりわかりやすくて読みやすいなと感じました。更新楽しみにしています(^^) (2022年11月24日 0時) (レス) @page16 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ころりんさん» 夢主ちゃんは凪の事は苗字呼びだから名前呼びしてないです。だから凪は誠志郎って呼んでほしいっていう意味で言っています (2022年11月21日 0時) (レス) id: d41fc0cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん - 4話の名前について話してるくだり、もう名前で呼んでるのに名前で呼んで欲しいってどういうことですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page5 id: d13e34f292 (このIDを非表示/違反報告)
機関車トーリマス - 面白いです!最高です!続き待ってます! (2022年11月8日 5時) (レス) @page14 id: b3f1cd4664 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 面白いです! (2022年10月26日 15時) (レス) @page7 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠恋 | 作成日時:2022年10月2日 23時

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