14話 ページ15
「う……ん…？」
ここは…メンテナンスルーム…？そっか私あの後…、いま何時くらいなんだろう？甚八のとこに行ったのが15時くらいだったから…
そう思いポケットに入っているスマホを取りだし確認するとちょうど17時半に差し掛かる頃だった。
「んぁ、起きた？」
声がした方に目を向けると凪も寝ていたらしく目を擦りながら私の隣に寝転んでいた。
「うん…ごめんね、迷惑かけちゃって。」
「え、迷惑じゃないよ。大したことしてないし元々眠いからここで寝ようかなって思ってたし。」
「眠いから…って、ふふっ…駄目だよ、みんな頑張ってるのに一人だけサボっちゃ。」
あっけらかんと言う凪に思わず笑うと凪はじーっと私を見ながらふわりと私の頬を撫でた。
「良かった。俺、Aの笑顔好きだよ。」
「え…？」
「俺って、今まで他人がどんな感情でもあんま興味無かったんだよね。まあ、怒ったり泣かれるのは意味が分からないしただ面倒くさいなーってだけ。だからすぐ怒ったり泣いたり笑ったり面倒くさい感情に振り回される人間って理解できないし極力関わりたくないなって思ってたんだけど…」
珍しく自分の感情を話す凪にぽかんとしていると凪は戸惑うような表情で私を見た。
「Aが泣いてるのは嫌だと思った。」
「凪…びっくりさせちゃったよね。ごめんね。」
「…Aはさ、何がそんなに怖いの？」
「え、何がって…なんで…」
凪の唐突な質問に戸惑っていると凪は一旦私から手を放して起き上がり、私の体を抱き起こした。
「Aが気を失ってここに運んだ後、寝かせてたら泣きながら怖い、嫌だって言ってたから。」
だから凪は私の隣で寝てたのか。たまに抱き枕の代わりにされてるからまたそうなのかと思っていたけれど弱っている私に対して寄り添おうと考えた彼の優しさなのかな。
「ちょっと…トラウマ、って程でもないんだけどね…
「おっ、やっぱここにいた！凪お前勝手にいなくなるなよなー。」
話していると急にベッドの周りを覆っているカーテンが勢い良く開かれ御影くんが立っていた。
「……玲王、タイミング悪い。」
「ごめん、御影くん凪は…「玲王おんぶしてー。」え？」
「よく分かんないけどあんま人に知られたくないんでしょ?」
「え…凪…」
「よし、そんじゃ戻るか！」
「ん、Aまたね。」
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めめ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！誰が喋っているのか吹き出し前に付けていただけるとよりわかりやすくて読みやすいなと感じました。更新楽しみにしています(^^) (2022年11月24日 0時) (
レス) @page16 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ころりんさん» 夢主ちゃんは凪の事は苗字呼びだから名前呼びしてないです。だから凪は誠志郎って呼んでほしいっていう意味で言っています (2022年11月21日 0時) (レス) id: d41fc0cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん - 4話の名前について話してるくだり、もう名前で呼んでるのに名前で呼んで欲しいってどういうことですか？ (2022年11月18日 21時) (レス) @page5 id: d13e34f292 (このIDを非表示/違反報告)
機関車トーリマス - 面白いです！最高です！続き待ってます！ (2022年11月8日 5時) (レス) @page14 id: b3f1cd4664 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 面白いです！ (2022年10月26日 15時) (レス) @page7 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋 | 作成日時：2022年10月2日 23時
