亡命客43 ページ46
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放心状態で座り込んだ兵士に手を差し伸べ、立たせる。余程悔しかったのか、彼は唇を噛んだ。彼はまだ若さから1年目のようだったが、技術はもう二、三年は訓練を詰んだ兵士のようだった。そこはさすが、軍事国と言われるだけある。
「今、焦りましたよね？」
「え、あぁ、まぁ、焦りました。」
「貴方の今の敗因は、なんだと思いますか？」
兵士は少し考え込む。しかし、コネシマさんからも指摘を受けたことがあるのか、さほど時間をかけず、こう答えた。
「………………脇の、締め？」
「正解です。貴方は、焦ると脇の締めが甘くなります。本番なら、首が飛んでいたでしょうね。つまり、貴方がこれから気をつけるべき点は、なんですか？」
「………………焦ると、脇の締めが甘くなる、ということ。」
「そう、その通りです。貴方は特にでしたが、他の方にも何人かチラホラ見受けられました。是非気をつけてくださいね。」
そこまで兵士に言い終えると、パチ、パチ、と、少しゆったりとしたスピードの拍手が聞こえてくる。音の主はグルッペン総統閣下。ほかの幹部の方々も、感心したような顔でこちらを見ていた。
「いやぁ、流石だな、マクライアン。素晴らしい腕だ！」
「お褒めに預かり光栄です。」
深々とお辞儀をし、顔をあげれば、そこには今度は不服そうな顔をした総統閣下がいらっしゃった。
「そう堅苦しくするなとこの前も言ったんだがな」
「さすがに無理ですよ。地位も名誉も今の私には………………いいえ、たとえあの国にいたとしても、私の地位も名誉も無いに等しいんですから、今総統閣下とお見えできること自体が奇跡に等しいんです。」
そう言って笑えば、総統閣下はそれ以上何も言うことは無かった。
その後、コネシマさんが、『お前すごいなぁ！』と言ってばしばし背中を叩いたのだが、咳き込むレベルで強かった。いやぁ、力が強いなぁ！(遠い目)
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続く (更新停止中)
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
