亡命客42 ページ45
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「よーしお前らァ！一旦中止や！」
パンパンと手を叩きながらそう声をかけるコネシマさん。その声に、兵士達は動きを止める。
すると、幹部の方々を見てざわつき出す。
あまりそういう場に偉い方々が集まる事が無いのかもしれない。
まぁ、そんなふうに兵士がざわついてても、幹部の方々はめっちゃ冷静でかつ落ち着いてらっしゃいますがね。
「よし、お前ら！これから、こいつに手本見してもらうから、よく見とけよー！」
わははは！と笑いながら、コネシマさんはドン！と私の肩を強く叩く。うっ、さすが力が強い……。
じんじんと痛むが、それより、すっごくプレッシャーのかかる言葉を言われてしまった。私が手本になるかは、わからないんだよなぁ。
ただ、ひそひそと『女じゃねーか』『手本とか、笑わせてくれるよなぁ』なんて言葉が聞こえてくる。私は、自分のスイッチが入る音が聞こえた気がした。
ほぉーん、いい度胸してるわ。全員度肝抜かせてやりますよ。
「じゃあ、手合わせをすんのは、お前やな！」
「え、俺っすかぁ？俺じゃまずいんじゃないっすか？女子相手に手加減出来ませんよぉ？」
コネシマさんが例の兵士に指示を出せば、彼はヘラヘラとしながらそんなことを抜かしている。完全にこちらを舐めているようだ。
「へぇ、自分に自信がないんですね？」
「は？」
「女子にも負けてしまうから、戦いたくないのでしょう？だから逃げているんですよね？」
ちょっとした煽りだったが、兵士には効果抜群だったようで、青筋を立てながら私の目の前までやってくる。
「いいぜ、痛い目見るのはてめぇだかんな？」
「軽口叩いてられんのも今のうちだけですよ。」
お互いに向き合ったところで、審判のコネシマさんが位置に着く。そして、大きく一言。
「試合、始めっ！」
その言葉と同時に、兵士はこちらへ走ってきた。そして、私へナイフをふりかぶる。しかし、まずナイフの持ち方がなっていない。振りかぶることで、ナイフの軌道も見え見えだ。
何度も攻撃を避けると、兵士から焦りが見えてきた。
そして、その瞬間がやってきた………………。
兵士が脇の締めを緩める。その隙間から彼の懐へ潜り込んだ。
「っ、はっ！？」
驚愕する彼の首へナイフを刺す………手前で止めた。
「……………はい、1本頂きました。」
私は、まだ状況を理解しきれていない彼へ、そう笑いかけたのだった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
