亡命客39 ページ42
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「えっ、ちょっ！？仮にも私は他国の軍人だったんですよ！？そんな易々と入れたら何するかわからないでしょう！？」
あまりの危機感の無さに、思わず席から立ち上がる。軍隊なんて、戦争の要というか、とにかく重要なものに決まってる。なのに、そんな易々と私に見せるなんて………………。総統閣下はにんまりと不敵な笑みを浮かべた。
「この国を気遣うようなその言葉を我々の前で言っている時点で、お前は何も行動しないというのがわかるゾ！それとも、まだ自分の祖国との繋がりを断ち切れていないのか？そうならば、マクライアン、お前は信用に足らない人物だということか？………………違うだろう？もうお前はこの国の国民だ。なら、罪にもなるはずがない。」
………………私の少しの言葉だけで、そして、私の今の状況から、彼は答えを直ぐに返した。本当、度肝を抜かれる。
正直、軍事国として名高いこの国の兵については気になることも多い。こんなに信頼して頂いているのだ。ならば、私が言うべき言葉はひとつだ。
「では、お言葉に甘えて見学させていただきます。」
深々とお辞儀をする私に、彼らが優しそうな笑顔を浮かべているのには、気づかなかった。
*
訓練場では、対人戦の訓練の真っ最中。それぞれペアを組んでナイフでの戦闘を学んでいるようだった。
「おら、もっとそこ間合い詰めれるやろ！ナイフなら一撃で仕留めようとせんでもええ！一撃でフェイント仕掛けて、二撃目三撃目で勝負しかけるのも手やぞ！」
中央では教官であろう男性が指示を出している。うわ、すごく的確だ。ただ、私には気になる点がひとつあった。
「あの、トントンさん、いいですか？」
隣に立つトントンさんは、優しい声で、ええですよ、と返してくれた。
「あの端っこの子、もう少し腕を締めないと、懐に入られやすくなってしまうと思うんです。」
その言葉に、周りにいた全員がその子をじっとみる。その子は、攻撃を仕掛けた後、腕を広げてしまうくせがあるらしい。これが本当の真剣勝負なら、相手にそこをつかれてしまうだろう。
「さっすがマクライアンちゃん！教官やってただけあってしっかり見とるな。」
オスマンさんが偉いぞー！と私の頭を撫でる。私の軍人時代の能力は健在みたいだ。
他の人達は、その子へ指導をするために教官を呼んでいる。
………………これが波乱の幕開けだった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
