亡命客38 ページ41
*
私がのほほんとしていると、トントンさんはいくつかお茶菓子をお皿に乗せ、私の目の前へと持ってくる。
「マクライアンさんも遠慮せずに食べてな。」
「あ、ありがとうございます！」
そっと受け取り、ケーキを眺める。ドライフルーツの乗ったブラウニーやマドレーヌからは、甘酸っぱいとてもいい香りがする。
いただきます、という一言の後に、フォークてブラウニーを持ち上げた。ずっしりとした重みが感じられる。私はそっとそれを口へと運ぶ。
「………………！」
濃厚なチョコレートの後に、フルーツの甘酸っぱさが口いっぱいに広がる。そっと紅茶に口をつければ、さらにブラウニーの味が引き立った。これは、最高………………。
「うん、気に入ったみたいやな。」
「外交官時代から美味しいもの食べ慣れとるやろうし、心配しとったけど、その顔みたら安心したわぁ。」
「良かった良かった。」
…………………至福に浸っていれば、周りが口々にそんなことをいっていた。食い意地はっているみたいで恥ずかしい。
「あ、す、すみません………………。」
「いやいや、どんどん食べてな！」
「紅茶のお代わりも沢山用意しましたから、その時は声かけてくださいね！」
なんだこれ、なんだこれ………………。こんなほのぼのとしたお茶会なんて、初めてだ。お堅い祖国ではお茶会を開く習慣なんてまるで無かったし、外交関係のお茶会は緊迫した雰囲気だった。こんなにお茶会が楽しいものだなんて………………。
私が驚愕と感動に浸っていると、オスマンさんが急にこんな事を言い出した。
「マクライアンちゃん、良かったらうちの部隊の特訓見ていかへん？」
「………………へ！？」
私は目を丸くして、間抜けな声を出してしまったが、それは他の方々も同じだった。
………………私なんかが見ていいものなのかな？
そんな考えがグルグルと頭を巡る中、私抜きで他の方々が話し合いを始める。
そして最終的に………………
「マクライアンは、外交官としても活躍していたそうだが、それ以前に腕のたつ軍人だとオスマンから聞いている。助言があれば遠慮なく言って欲しい。」
私は驚きで空いた口が塞がらなかった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
