亡命客36 ページ39
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「とりあえず、マクライアンちゃん、この席どうぞー！」
周りにお花をふらせるように和やかな雰囲気を漂わせつつ、オスマンさんは椅子を引き、私に指示をする。祖国ではこんな紳士いなかったぞ。まじ見習え！
そんな考えを表情には出さず、お辞儀をして私はそこへと腰掛ける。
左右にトントンさんとオスマンさんが座ったので、少しほっとした。………が、何故か正面がグルッペン総統閣下のため、すぐに緊張が頭をしめた。
「マクライアンさんは紅茶でええ？」
「はい、大丈夫です。」
トントンさんの言葉にそっと頷くと、総統閣下は腕を組んで少し考え込む。
「せっかくなら美味いのがいいな………………。」
「あぁ、ならエーミールに頼もか。」
直ぐに紅茶のセットが下げられ、オスマンさんは耳元についている通信機で、えーみーる？さんへ連絡を取り出した。何を話してるかは分からなかったが、その機械からは慌てたような声が聞こえてくる。バサバサと紙が落ちるような音の後、『今すぐ行きますね！』と言う声だけがはっきり聞こえた。
「うん、大丈夫だったでー。」
「そうか、それは良かった。」
「マクライアンちゃん、エミさんの紅茶はホンマにうまいから、楽しみにしとってな！｣
「はい！」
オスマンさんとは何度か食事をしたが、その時でもグルメな方だとわかったし、その言葉には間違いないんだろう。
しばらくすると、ティーワゴンをガラガラと押しながら、一人の男性がやって来た。少し困り顔で、でもなんだか楽しそうに「まったくもー！」と全く怒っていない優しそうな声で言った。見た目からして紳士である。………………本っ当に祖国とは比べ物にならないくらい優しそうな人が多いな！
やはり国によって人の性格にも差が出るのだろう。
その男性はカップの温度を確かめながら並べ、用意を始めた。
「今日はフルーツを使った焼き菓子が多いんでしたよね？なので、ニルギリを用意しましたよ。」
『………………ニルギリ？』
聞き覚えの無い紅茶の名前に興味を掻き立てられ、つい声に出してしまった。その私の呟きに、全員がこちらを向く。………………これは、なんと言うか、とても恥ずかしい。
思わず私は口を軽く抑えつつ、顔を赤くするのだった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
