亡命客22 ページ24
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tntnside
マクライアンさんの家は、俺達の城に比較的近い、中心街の中にあった。そこそこ広い家に、ここに一人で住んでるのか、と少し驚いた。
が、今は驚いている場合ではない。
彼女の安否を心配しつつ、三人揃って扉の前へ。
「トントン、そんなにマクライアンちゃん心配なん？」
「珍しいものだな、トン氏がそんなふうに気を使うのは。」
「彼女、今は軍人じゃなく一般人なんやから、腕がなまっとるやろ。」
「でも、今までも来た観光客送り返してる言うとったし、大丈夫やってー。」
呑気なふたりを横目で見つつ、インターホンのボタンを押した。
ピンポーン、という音の後に、彼女の声が聞こえ、扉が開き、彼女に促されるまま、中へと入る。
玄関の靴棚にはガラスや木彫りの小物が並んでいて、壁には世界地図の形になっている専用のシールがはられている。洒落ていて可愛らしいそれらに、女性らしい部屋だなと感じた。
………………が、リビングへの扉を通った瞬間に、それは一変してしまった。
壁は一部壁ば剥がれていたり、凹んでいたりしている。ソファーやテレビは明らかにズレているとしか考えられないような場所に移動していて、キッチンの食器も割れて原型がない。他にも物が散乱する部屋の中心に、男が二人、首を項垂れながら縛られていた。
すぐさまグルさんが男達の様子を観察し出す。
「………顎と鳩尾にそれぞれ1発か。ふむ、正確にそこを狙っているな。見事な腕だな、マクライアン。」
「ありがとうございます。」
あのグルさんが褒めるなんて、珍しい。グルさんからの言葉に、深々と頭を下げるマクライアンさん。少し彼女が慣れていないように見えたのは、軍人時代にあまり褒められた事がないからなのだろう。
「二人だったら車に余裕で詰め込めるな。すぐに移動させるか。」
「うへぇ、観光客と相席とか、怖いめうー。」
「JKぶらんと、はよ運べぇや！」
えっさおっさと車まで運び終えると、何やらうんうん考え込んでいるマクライアンさんがいた。
「どうしはりました？」
「………………えっと、じぇーけーってなんですか？なんか、役職の略かなんかでしょうか？」
真剣な表情で聞いてきたマクライアンさん。しばらく沈黙が続いたあと、こらえ切れなかったのか、オスマンが吹き出した。それに続くように、グルさんも俺も笑い出す。
ただただ、マクライアンさんは焦るのだった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
