亡命客21 ページ23
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家の中へ入ったが、ガサゴソと漁る音が聞こえ、抜き足差足と周囲を警戒しつつ歩けば、案の定、そこに居たのは祖国にいる軍人ではないか。しかも、最近まで一人だったが、今までの失敗からか、二人へと人数が増えていた。
すぐさまトントンさんへと電話をかけたが、流石に話し声でバレてしまった。プチリと切った電話。トントンさんは多分急に切られたから驚いているだろうな………………。
「まぁ、目の前に敵いるからしかたないんですけどねっ、と。」
相手の拳を右へ避ける。すかさずもう一人かこちらへ突っ込んできたが、隙だらけの下半身。彼へさっと足払いすれば、いとも簡単に崩れ落ちる。
ふらついたその男の手を素早くつかみ、もう一人の男へと投げる。そんなことを予想をしていなかったのか、男は防ぐのが遅れて二人一緒に勢いよく倒れた。
だが、相手も軍人だ。それだけでやられるほどやわでは無い。立ち上がり、またこちらへと向かってくる。
「勇敢なのは大事だが、ただ殴れば良いという訳じゃないよ。いつも冷静に、そして、素早く相手の癖や隙を見つけ、狙えるように。教えただろう？」
最近は出していなかった将補時代の低い声とその言葉に、二人が一瞬たじろいた。それを、見逃すわけが無かった。
顎へと一発、もう一人へは鳩尾へ蹴りを御見舞した。
フラフラとしながら二人が立ち上がろうとするが、足は生まれたての小鹿のように小刻みにふるえ、最終的には床を布団に寝てしまった。
「………………あの国はもう駄目だな。基本さえまともに覚えていない兵士を寄越すとは………………。」
呆れでため息しか出てこない。もう私には関係がないとはいえ、関わりがあった国が弱くなるのはどこか辛くもある。一応、私にもあの国を思う気持ちがあったのかもしれない。
そんなことを考えながら、彼らが暴れて逃げ出さぬよう、縄で縛り始めるのだった。
ピンポーン
縛り終えたと同時に鳴り出したのは、来客を知らせるチャイムの音。早く引き渡してのんびりしたい。
今行きます、と返事をし、扉へと足を向けるのだった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
