亡命客14 ページ16
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トントンさんは軽く言葉を選んでいるようで、何秒か後に口を開く。
｢………そうやなぁ、仕事やらない奴の分がまわってくるとか、注意した事守らん上司や同僚とか、不眠不休で3日とかザラとか、すごい共感したわ。｣
あぁ、やっぱりこの人も私と同じ人だ！嬉しくなって、ガッシリと彼の手を掴み、上下に振る。
｢同じ、同じですね！なんだか嬉しいです！｣
｢あー、マクライアンちゃん、ストップストップー。トントンがショートしとる。｣
オスマンさんが止めに入ったとき、トントンさんの顔は真っ赤に染まっていた。
っ、あ、相手は同性ではなく、異性だ。いきなり手を握られれば、焦ることもあるだろう。
｢あぁ、すみません！｣
｢い、いえいえ。｣
真っ赤な顔でぎこちない笑顔を浮かべるトントンさん。本当に申し訳ない………………。
｢トントンはほんまに、女性慣れしとらんな！｣
｢いやー、彼女いない歴＝年齢かー？｣
｢煩い、お前ら後で覚えておけよ。｣
｢でも、私もそうですし、やっぱり私達、似たもの同士なんですかね。｣
わちゃわちゃとしだす三人に、私は笑いながら一言。熱い紅茶に口をつけ、前の三人を見れば、私を見て固まっていた。
｢えっと、すまん。トン氏とどこが似てると………………？｣
｢えっ、私が彼氏いない歴＝年齢なので、彼女いない歴＝年齢のトントンさんと同じだと………………。｣
｢えっ、マクライアンちゃん、彼氏おらんかったの？なんで！？｣
私の返答に、オスマンさんが畳み掛けるように質問をしてきた。三人とも、嘘だろ、というような目でこちらを見ている。
｢えー、マクライアンちゃんなら、すぐ彼氏できるだろうにー！｣
｢まぁ、私の職場が職場でしたから。下手な男性より地位が高かったので、妬まれることばかりでしたし、たまに食事に誘われたりしましたが、私を利用しようとする方が多かったので。あ、あと、仕事ばかりに必死になって、彼氏を作ることは二の次でしたね。｣
その時の事をしみじみと思い出す。大体の人が私を腫れ物のように扱う毎日、話しかけられたとしても、私を道具として使おうと懐へ入り込もうとしているだけ。本当に地獄でしかない。
｢…………本当に、お疲れ様です。｣
｢あ、いえ、トントンさんこそ、お疲れ様です。｣
気づいたら、お互いに労いあっていた。
どうしてこうなった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
