亡命客13 ページ15
*
｢とりあえず落ち着いたみたいやし、自己紹介しましょうか。｣
赤いマフラーの男性がそう言えば、総統閣下は、ん、そうだな、とこちらを向いた。
｢私は、グルッペン・フューラー。総統をしている。｣
｢トントンと申します。書記長をさせて頂いてます。｣
｢あ、俺は役職変わってへんよ。外交官のまんま。｣
｢A・マクライアンと申します。祖国はフロンレーテ。今は作家としてのんびりと生活させていだだいております。本日は宜しくお願い致します。｣
深々とお辞儀をすれば、三人はキョトンとしたあとに笑い出す。私と担当さんは、ただただそれを呆然としてみていた。
｢いやいや、そんな硬くならんでも。俺らにもオスマンと同じように柔らかめでええんよ？｣
にこにこしながらトントンさんが言う。いや、貴方がた立場わかってます！？本当なら、オスマンさんにだってお硬い言葉で話したいのぐらいだ。やんわりと断りをいれるべきだろう。
｢いえ、あの………………。｣
｢俺達は、何も敵国からの亡命客だからと調べに来たわけじゃない。ただ、読者として話を聴きたかっただけだ。｣
グルッペン総統が紅茶を飲み、ゆっくりとこちらに目を向ける。YES以外の言葉は求めていないようだ。
｢………えー、努力は致します。｣
｢ん？致します？｣
｢努力しマース………………。｣
鋭い目線は、確かに総統と言われるだけあって、有無を言わせない。正直、祖国の総統より眼力ある上に、統率力もある方だというのがすぐに分かった。
時には、こういうような強引なことも必要な場合があるからだ。………今は、必要無いと思うが。
｢ふふ、でも驚いたわぁ。上司の悪口で本書くなんて。｣
｢多分、祖国から出れてアドレナリン出過ぎて興奮してたんだと思います。今になると、何やってんだろうって考えたりしますし。｣
｢そういえば、トントンが読んどる時、頷いておったから、共感しとったんやろ？｣
｢っ、へ！？｣
急に話を振られたトントンさんは、とても慌てている。まさか、自分に来るとは思ってなかったのだろう。
………………というより、にじみ出る雰囲気が、そう、まさに『苦労人』のようで、なんだか他人のように思えなかった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
