亡命客11 ページ13
*
とうとう、この日が来てしまった。
お偉いさんがやってくる日だ。
スーツはパシッと着こなしているし、紅茶やお菓子もいいものを準備。今巷で人気のお店をチョイスしたから、味は問題ない、はず。
編集長はこの部屋へと御三方を案内するだけだが、私がへまをしたら、しわ寄せは彼に行ってしまうだろう。可愛そうだから、頑張ろう。頭に叩き込んだ国の情報も、あやふやではないから、大丈夫。
むしろ、不安なのは、私の隣でカタカタと震える彼女の方だ。
｢………………あの、担当さん？｣
｢問題ないです、大丈夫。私は笑顔で受け答えすればいいんですよね？｣
(その笑顔がカッチカチなんだよなぁ………………)
あからさまに不自然な笑顔を浮かべる彼女に不安が募る。彼女の精神状態が悪くならないように、気を使おう………………。
｢いらっしゃったから、今からお連れするぞ。｣
編集長が軽くドアを開け、その一言だけを残し、すぐさま去っていく。
担当さんはもうダメかもしれない、泣きそうだし。
｢………………そんなに不安なんですか？｣
｢あったりまえでしょうが！幹部ってね、カリスマの集まりとか言われてるの！そん中のトップスリーとか………………。というか、何でAさんはこの前あんな慌ててたのに、今余裕なの？｣
｢外交している時、あんな様子じゃ舐められてしまうんで、余裕持つようにしてたんですよ。半年たって少し鈍ってましたけど、余裕の出し方思い出しました。｣
｢うぅ、プロフェッショナル………………。｣
青い顔をした彼女の背中を撫でる。少しでも落ち着けるように。
｢大丈夫ですよ、いくらでもフォローしますから。｣
彼女がイケメェン、とか呟いているのがきこえたが、それは無視しとこう。
彼女が落ち着いてきた時、丁度扉のノックが聞こえた。開いた扉から初めに現れたのは編集長だ。
｢お客様をお連れした。｣
｢はい、どうぞ中へ。｣
中に入って来た人物を見て、私はただただ驚愕することになる。
｢………………っ、へっ！？｣
｢あ、やっぱりマクライアンちゃんだー、やっほー。｣
にこにこと笑顔を浮かべ、軽く手を振る彼は、私が亡命をするきっかけとなった、友人とも言える人。
オスマン外交官だった。
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れもんあめ(プロフ) - 果奈さん» え...。語彙力めちゃめちゃあるじゃないですか!! (2019年4月14日 17時) (
レス) id: 2dbd7ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - 果奈さん» はい！完成したら、お知らせします！ (2019年4月14日 11時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - れもんあめさん» 語彙力が無いので、そう言っていただけて有難いです。これからもよろしくお願いします！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - るーかさん» 是非ともお願いしたいです！！！楽しみにしてますね！ (2019年4月13日 21時) (レス) id: a4d3edf1aa (このIDを非表示/違反報告)
るーか(プロフ) - あの、夢主ちゃんの絵を描いてもよろしいでしょうか？いきなりですみません (2019年4月11日 1時) (レス) id: 22a10a6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年1月22日 13時
