25 Rabbit ページ26
その後、私は銃兎さんに車で家まで送ってもらうことになった。
『何から何まですいません』
「いいですよ。しんどい時は無理せずに頼ってくださいね」
私は車の助手席に乗っていたので、チラリと右を向き運転している銃兎さんを見る。
『……かっこいい』
運転している人って凄くかっこよく見えるよね。
いや、銃兎さんは元々凄くかっこいいんだけども。
「ぷっ」と銃兎さんが吹き出す。
「思ってることがまた口から出ていますよ。かっこいいって言って貰えて悪い気はしませんが」
ニヤニヤとこちらを横目で見てくる。
『……また出ていましたか』
顔に熱が集まる。
『……本当に癖なんですよね。これ。嫌なんですよ、思ってることがポロポロ出てしまうの』
自分でもたまに嫌になってくる。
だけどこの癖を直そうと思ってもなかなか直らない。
「いいんじゃないですか？」
『……え？』
「思ったことを口に出せるって、それだけ貴方が素直ってことだと思います」
『素直……』
「私は貴方のその素直なところは長所だと思います」
ぶわ、と心が暖かくなる。
そんなこと初めて言われた。
「それに見てて楽しいですしね」
ニヤリと銃兎さんは笑う。
『うわ、銃兎さん性格悪………………あ』
「ほら、そういうところ。ふっ」
銃兎さんはケタケタと楽しそうに笑う。
それを見てこっちも嬉しくなる。
馬鹿にはされてるけどこんな会話が楽しい。
なんやかんや話していると、私の家まで着いた。
銃兎さんは玄関先まで送ってくれる。
『ほんとにありがとうございました。お世話になりました』
ペコ、と頭を下げる。
「いえいえ。今日は早く寝て、体調を万全に整えておくんですよ」
『……銃兎さんが頭を撫でてくれたらもっと元気になります』
銃兎さんは少し驚き、ふ、と笑って私と目線の高さを合わせた。
そして私の頭に手を置き、ゆっくりと撫でる。
「頭撫でられるの好きなんですね」
『好きです』
銃兎さん限定だけどね。
1分くらい撫でた後。
「では、明日からちゃんと元気に来てくださいね」
流れるような動きで私の髪を1束すくい、ちゅ。と口付けた。
『っ！？』
「ふは、顔真っ赤。また熱が出ないように気をつけろよ」
そう言って銃兎さんは帰って行った。
『……なに、あれ。反則でしょ……』
私をからかっただけだろうけど。
私はズルズルとその場に座ってしまった。
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胡瓜しらす(プロフ) - ｷｴｪｪｪｴｴｪｪｪｴｴｴｴｴｪｴｪｪｴｴｴｴｴ尊い………… (2021年4月25日 16時) (
レス) id: 25950665d2 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼きポン酢 - 最高すぎます (2021年4月2日 13時) (レス) id: 2041172a3b (このIDを非表示/違反報告)
ヒプマイlove - 最高すぎです。もうなんなんですか！キュン死するかと思いましたよ!大好きすぎてどうしたらいいんですか。本当にありがとうございました。こんなに素敵な小説初めて出会いました!!かっこよすぎ！次、理鶯さん（最推し）がいいな…（上目遣い）すみません。図々しくて… (2019年8月30日 0時) (レス) id: 8a3696dd70 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ヤバいです！カッコよすぎる銃兎さん…！！応援してます！これからの作品もがんばってくださいね！ (2019年8月1日 16時) (レス) id: 86ef9860a7 (このIDを非表示/違反報告)
メビウス(プロフ) - 返信がとても遅くなってしまってすいません(--;) 45Rabbitのところに気づいてもらえて嬉しいです！地味に数合わせ苦労したので...(;´ω｀) 最後まで読んでくださってありがとうございました！！ (2019年6月5日 1時) (レス) id: 75ad7ad27c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メビウス | 作成日時：2019年2月16日 18時
