22 Rabbit ページ23
「ポカリスエットをここに置いておきます。喉が乾いたらこれを飲んでくださいね。あと、吐きそうになった場合、ナイロン袋を一応置いておくので」
テキパキと物を置いていく。
……オカンか(2回目)
「……では。なにかあったら言ってください」
おやすみなさい。と、銃兎さんは部屋から出ていこうとする。
『銃兎さん』
私はそんな彼を呼び止める。
「……？なんですか？」
『……こっちに来てください』
「わかりました」
銃兎さんは近くに来て、しゃがんでベッドの上にいる私と目線の高さを合わせてくれた。
あー、ほんとにかっこいい。
……もしかしたら私は本当に熱で頭がやられてしまっているのかもしれない。
だって。
ぎゅ
私は銃兎さんに正面から抱きついたのだから。
彼の首の後ろに腕を回す。
「っ！？」
銃兎さんは驚いたようだ。
そりゃそうだよね私だって自分で自分の行動に驚くもん。
でも、なんか無性に抱きつきたくなった。
多分病人特有の感情だよね。人肌恋しくなるのって。
銃兎さんに彼女がいないんだったらちょっとくらいいいよね。
「ど、どうしたんですか」
こんなに動揺している銃兎さんはなかなか見られない。
『……人肌恋しくなったんです』
そう言うと、銃兎さんは「あぁ。熱だからですね」と納得し、少し落ち着いたようだ。
そして私の背中に手を回し、ぽんぽんと叩く。
彼との距離が０センチになったことで、銃兎さんの匂いがいつもより強く感じられる。
『……安心する』
この人の匂いってほんとにいい匂いだよな。
爽やかな香水の匂い。
やだな。この人と離れたくない。
『……銃兎さん、勝手にどこかへ行かないでくださいね。兎コンビの片棒を担いでいるのは私なんですから。
……兎って寂しいと死んじゃうんですよ』
ポロポロと口から出る。
「行きませんよ。安心してください」
そう言って銃兎さんは頭を撫でる。
『ふふ、ありがとうございます』
この人に頭を撫でられるの気持ちいい。
頭の中がふわふわしてきた。
銃兎さんは私が意識を手放すまでずっと、抱きしめながら頭を撫でてくれていた。
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「寝息……寝たんですね。
貴方って人は全く………。
…………俺もらしくねぇな」
銃兎さんがそう言って優しく微笑み、私の身体をゆっくり寝かせてくれたのを私は知らない。
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胡瓜しらす(プロフ) - ｷｴｪｪｪｴｴｪｪｪｴｴｴｴｴｪｴｪｪｴｴｴｴｴ尊い………… (2021年4月25日 16時) (
レス) id: 25950665d2 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼きポン酢 - 最高すぎます (2021年4月2日 13時) (レス) id: 2041172a3b (このIDを非表示/違反報告)
ヒプマイlove - 最高すぎです。もうなんなんですか！キュン死するかと思いましたよ!大好きすぎてどうしたらいいんですか。本当にありがとうございました。こんなに素敵な小説初めて出会いました!!かっこよすぎ！次、理鶯さん（最推し）がいいな…（上目遣い）すみません。図々しくて… (2019年8月30日 0時) (レス) id: 8a3696dd70 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ヤバいです！カッコよすぎる銃兎さん…！！応援してます！これからの作品もがんばってくださいね！ (2019年8月1日 16時) (レス) id: 86ef9860a7 (このIDを非表示/違反報告)
メビウス(プロフ) - 返信がとても遅くなってしまってすいません(--;) 45Rabbitのところに気づいてもらえて嬉しいです！地味に数合わせ苦労したので...(;´ω｀) 最後まで読んでくださってありがとうございました！！ (2019年6月5日 1時) (レス) id: 75ad7ad27c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メビウス | 作成日時：2019年2月16日 18時
