【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ15)

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「あ、MWさん！マネージャーさんが探してましたよ！」
「えっ、あ、もう終わってる頃か…すみません、ありがとうございます。」

深々と礼をしてJIMINさんに向き直る。

『すみません、マネージャーが探しているみたいなので、そろそろ…』
『あ、引き止めちゃってごめんね。楽しかった、また話そう。』
『ええ、是非また。自分も楽しかったです。』

ペコ、とお辞儀をすると、JIMINさんは笑ってヒラヒラと手を振ってくれた。私もそれに返すように小さく手を振る。

本当に楽しい時間だった。韓国人はいい人ばっかりだな。
……そういえば、褒め言葉のこと忘れてた。…今度でいいか。

「あ」
「あ！！！どこ行ってたのよ！！トイレ長すぎ！！」
「すみません、ちょっと話し込んじゃって。」
「話？そんな仲良い人いたっけ？」
「いや、JIMINさんと。初対面だけど中々楽しかったです。」
「あのBTS？！凄いじゃん！！コラボも夢じゃ」
「いや夢すぎるでしょ」

ピシャ、と言い放つと「流石にそっかぁ」と呟くマネージャー。相変わらず緩い。

「自分もう出番ないですよね？」
「あ、うん！もう今日他の予定もないし、帰ってもいいって。」
「っしゃ、帰りアイス食いたいです。」
「はいはい。」

マネージャーと歩いていると、前方から鬼スタイルの良い男性。RMさんだ。
隣はマネージャーさんかな。

するとRMさんも私に気付いたようで、声をかけてきた。

『MWさん、こんにちは。よく会いますね。』
『はは、本当ですね。今日はもうお帰りですか？』
『はい。そちらも？』
『ええ、出番は終わったので。帰りにアイス買って帰ります。』

どうでもいい情報を零すとRMさんはクスっと笑った。すると隣に居たマネージャーさんらしき人が出てくる。

『初めまして、マネージャーのセジンと言います。貴方がMWさんですね、お噂はかねがね。』
『初めまして。…噂、ですか？』
『あっ、失礼しました。決して悪い意味では…。メンバーが話していたんです。すごい日本のアイドルが居たと。』
『……はい？』