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ある日の朝練が終わった時のこと。

私は昇降口まで、燈さんと一緒に歩いていた。


??「おい、あの落ちこぼれコンビ!

まーた一緒にいるじゃんかよw」


燈さんと2人組を組むようになって、

2ヶ月ぐらい経った頃から、そんな言葉を聞く

事がとても増えた。

1人だけ他のチームから入ってきた燈さんと

1年の中で1人ぼっちな私は

必要とされない存在だった。

邪魔者だった。

しかも燈さんはともかく、私はバスケが

苦手で下手だった。

だから「落ちこぼれコンビ」

私のせいで、燈さんまでもが悪口を言われ、

陰口を叩かれる。


燈「大丈夫?」

誠「すみません、大丈夫です」

燈「ならいいんだけど…」


私のせいなのに。

燈さんのことまで巻き込んで。



誠「…もう2人組組むのやめませんか?」



やっとの思いで絞り出した声は震えていた。



燈「…どうしたのさいきなり」

誠「…だって燈さんは

嫌じゃないんですか?

役立たずの後輩のせいで、傷つくの。

…私は嫌なんです。

私のせいで燈さんが

傷つけられるくらいなら、

私は1人でいたいんです」


言って私は先輩の顔すら見ずに、

その場から逃げだした。














『誠!一緒に行くよ!』


優しいあの人の声が頭に響いた。

なんで思い出してしまうんだ。

自分で選んだんじゃないか。

これでよかったんだ。

後悔なんてない。





なのになんでかな。


戻れないと思うだけで、こんなに辛いんだろう。


あの人のことを思い出すだけで、



…涙が止まらなくなってしまうんだろう。

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大川ひなた(プロフ) - 蝶佐平さん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2015年11月8日 23時) (レス) id: df80353852 (このIDを非表示/違反報告)
蝶佐平(プロフ) - 順位!おめでとうございます!! (2015年11月8日 21時) (レス) id: b9e48c52ff (このIDを非表示/違反報告)
桔梗@ふぁみりー(プロフ) - 大川ひなたさん» いえいえ。 (2015年11月8日 20時) (レス) id: d06181cc2b (このIDを非表示/違反報告)
大川ひなた(プロフ) - 桔梗@ふぁみりーさん» フラグ立てました!助言ありがとうございます! (2015年11月8日 19時) (レス) id: df80353852 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗@ふぁみりー(プロフ) - 同性愛ってフラグ立てなきゃいけないと思うんですが (2015年11月8日 19時) (レス) id: d06181cc2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:大川ひなた x他1人 | 作成日時:2015年11月6日 21時

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