209ー過去 Part9 ページ9
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僕はそっぽを向いて、玄関の扉を開けて飛び出した。
どうやら僕は周りよりも心情の変化が早いらしく、"喜怒哀楽"と言う感情を持っているみたいだ。
外に出たはいいものの、まだ100cmにも満たない身長では当たりが全てが僕の行先を邪魔する壁みたいで、世界が暗く見えた。
僕はそれでも滲む視界で歩き始めた。
ﾜﾝｯ
『…ッ！！…いぬっ…』
大型犬に吠えられて、僕は堪えていた涙をこぼした。
3歳の僕には刺激が強すぎたのか、涙を止めることはできなかった。
その場でしゃがみ込み、犬に吠えられながら泣き続けた。
ｻﾞｧｱｰｰ
そんな僕に追い打ちをかけるように雨が降り出した。
冷たい水が僕の体と心を冷やしていった。
すると冷たくて、でも、どこか熱い何かが僕の髪に触れた。
それは、唾液を含んでおりさらに髪の毛がベトベトに濡れてしまう。
きっと、先ほどまで僕に吠えていた犬の舌だろう。
なんで、舐めるんだよ。
僕のこと嫌いだから、怖かったから吠えたんじゃないの？
あれ？
『ボクみたいじゃん。』
はっと気づいた僕は"捨て子の犬"の体を撫でながら、"おれはあんぜんだよ"と声を掛けた。
かつて、真一郎が嫌いで怖かった僕に真一郎がしてくれたように。
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しめじ(プロフ) - 響さん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。更新もぼちぼち再開していくつもりなのでこれからもよろしくお願いします！ (2022年8月6日 23時) (
レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 一気読みしました〜！夢主の性格が好みすぎて…やばいです… 応援してるので頑張ってください！ (2022年8月4日 16時) (レス) id: 34c7fcf53f (このIDを非表示/違反報告)
しめじ(プロフ) - かささん» 肆の方でもコメントしてくれた方ですよね！？2回もコメントありがとうございます！頑張れると言っていただけるとこちらも頑張れます！ありがとうございます。 (2022年1月25日 16時) (レス) id: 095fd86269 (このIDを非表示/違反報告)
かさ(プロフ) - コメント失礼します！更新嬉しすぎます！！この作品があるから頑張れるって言っても過言ではないですね、。これからも、応援してます！ (2022年1月24日 23時) (レス) @page4 id: ab0fd5eee8 (このIDを非表示/違反報告)
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