139ー血のハロウィン Part18 ページ39
堅Sibe
Aは優秀だ。
頭が良くて、運動神経もずば抜けてすごい。
昔からマイキーと肩並べて同じ土台に立っているのはAだ。
Aは、戦い中であっても相手を観察し、その場の環境に応じて自分が有利に戦えるように考える。
今だと、Aは昔からマイキーのことよく見てるから癖とか視線とか身長、体重全部の情報を重ね合わせて有利に戦える方法を探る。
今の環境は、Aの後ろから風が吹いている。
つまり、Aは風に押されて殴る威力や身体のスピードが上がるが、
マイキーは向かい風に邪魔されて本来の威力を発揮できていないと言うわけだ。
すげぇよな、A。
この場にあるすべてのものを利用して打ち勝つ戦場の、
支配者みたいだ。
ーーーーーー
貴方Sibe
『マイキー……』
僕は呟いた。
あえて、ブチギレている真似をして誰も僕達を止められないような雰囲気を作っている為、昔の喋り方で話している。
だからか、誰も止めようとせず周りは唖然と見ている。
まあ、そっちの方が都合が良…ぃ…＿＿＿
場地「…マイキー…、A……」
千冬「場地…さん…？」
なんで、ここで場地が動くんだよ……
『場地…？動くな！傷が…っあ"…』
ｺﾞﾂｯ
場地「マイキー！！A！！」
僕は先輩に意識を向けすぎて万次郎くんに吹き飛ばされた。
風のおかげでそんなに遠くまで飛んではいないが、砂埃が凄い。
もう…どうすれば……
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