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115ー連れ戻せ Part2 ページ15




千冬「稀咲のシッポ掴めました?」



千冬が問う。



場地「あ?」


千冬「東卍の為にスパイやってんすよね?Aくんと一緒に。

俺なりに調べて、稀咲がヤベぇ奴だってわかりました!だからもう、芭流覇羅にいる必要ないっすよ!」



千冬が一生懸命、場地くんを説得しようとするが、場地くんは千冬の言うことに肯定する姿を見せなかった。



場地「何言ってんだテメェ?」


千冬「明日になったら…抗争始まっちまったら…

場地さん本当に東卍の敵になっちゃいますよ!?」



場地くんは、千冬の言うことに「はぁ」とため息をついて、こう続けた。



場地「千冬ぅ、いつも口酸っぱくして教えてきたろ?

仲間以外信用すんなってよーぉ。オレは芭流覇羅だ。明日東卍を潰す!


Aは、俺が東卍を抜けたのとは関係ねぇ。ただ、俺が抜けるなら、その波乱に乗じて自分も抜けてぇって自分から言ったんだよ。」



場地くんははっきりと言い切った。



『千冬、場地くんと二人で話してもいいか?』



なぜ、そう言ったかは分からない。


でも、何故か二人で話したいと思った。




千冬は、少し遠くに歩いて行った。



場地「テメェと二人で話す事なんてねーぞ。」



場地くんは、冷たく言い放つ。



『俺には場地くんが何がしたいのかわかんないっす。

むしろそんな事どうでもいいんです。ただ、どうか明日を乗り切って下さい。』


場地「あァ?」



場地くんは、不審そうに此方を見た。




『どうか、死なないで………マイキーくんが、悲しむから。』


場地「アイツは敵だ。明日俺が殺す。アイツにそう伝えろ。」




場地くんは、最後に冷たく俺を睨みつけて去って行ってしまった。

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作者名:しめじ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年10月21日 20時

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