○○しないと出られない部屋に閉じ込められた

続き ページ5

『なっ、き、きききき、』




分かりやすく動揺する俺を見たルカが笑う。


おいなに笑ってるんだ笑い事じゃないんだよ



「ふふ、やろうか」



『えっ！？な、んで！？』



「なんでって、そうしないと出られないんでしょ？」



首をこてんと傾げて俺を見るルカ、くっそイケメンめ…



「それとも、ここに2人でずっと居たい？」



少しいじわるく口角を上げるルカに、顔がボッと熱くなるのを感じる。



「なんてね。」



そう笑うルカに熱くなった顔を手で仰ぎながら「からかわないでよ」と消え入りそうな声で言えば、「からかってなんかないよ」と面白そうにいった。





『で、キ、きす、するのか…？』




「もしかして、初めて？」





どもりながら言う俺にルカが爆弾発言を落とした。





固まる俺にへーえ？と笑うと、そっと近ずいたルカが耳元で囁いた



「ごめんね」




その言葉にハテナを浮かべた直後、その謝罪の言葉の意味を嫌でも理解することになった。




『っん！？』





優しく触れるだけのキスをして、ルカが俺を不安そうに見つめてきた。




がチャ



扉が現れた音がして、ルカに手を引かれて扉から出る




『い、今のはノーカウントだよ、な』



そうルカに話しかけると、悲しげな表情をしながらも優しく微笑んで、そうだね。と呟くように言った。




まだ冷めない顔の熱




体が熱くて、目が合わせられない、




耐えられなくなって先いく！と飛び出した俺にルカが手を伸ばしていたようなきがしたが、今はまだ、知らないふりをしようと思う。









「…あんな顔されたら、期待しちゃうよ…」







そう呟いたルカの声は、余裕のない俺には全く聞こえなかった。









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リクエストでキスしないと出られない部屋でした。ありがとうございました！次もお待ちしてます…！

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