2話 ページ3
〜カラオケ〜
「おまたせー!!」
「もー、おそいよー30分以上待ったんだからね、！」
「ふへへ、ごめんごめん」
私はただただ琴葉たちの横で笑ってるしかなかった。
「ねー、もう2時間もみんなで歌ってるんだよ？！Aも歌ってよ〜」
「いやー、私はいいよ…」
「お願いだからー！！」
私は琴葉の勢いに負けて、しぶしぶ歌い始めた。
「♪ーー♬ーー」
「A…うますぎない…？怖い」
「はー、もう歌わないよ…？」
「Aうまいね〜！びっくりしたよ！」
「あ、え、っと…ありがと、う？」
「ほらほらー！みんなもっと歌お〜！！」
急に友達でもないのに話しかけられてめっちゃびっくりした…けど、ちょっと嬉しかった。
ぴろりんっ
「あれ…お母さん、どうしたんだろ、って、ごめん、琴葉…用事出来ちゃった…」
「あー、わかった！また明日ね〜」
「うん、また明日」
外に出てみると、大雨だった。濡れて帰るわけにもいかない。
「急いで出かけなきゃいけないのに…家に帰って着替える時間なんてないよ…」
『傘、貸してやろーか？』
「え…？」
そこには金髪の前髪を結った人がいた。
み、見た目的にこわいけど…悪い人じゃ、ない…？
断って濡れるわけにもいかないし…
「い、いいんですか、？」
『うん、エマに持たせてもらったやつだけど。』
「ありがとう、ございます…」
『じゃあね〜』
「え、？！あっちょ…」
まぁ、いいや、そう思った私は我に返った
「あ、やばい！！お母さんに怒られる！！」
私はかしてもらった傘をさして駆け足で家に向かった。
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作者名：京姫甘寧（みやびあまね） | 作成日時：2022年9月10日 18時
