【ヒロアカ】定食屋の元プロヒーロー (ページ14)

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～(回想終了)～

なんだかんだあって中に入らせてもらい、

タオルを借りて

今に至る

ワックスとれかかって髪が死んでる…

にしても、

(壁が…プロヒーローのサインだらけだな)

なんだここ。オールマイトの色紙もある

実はすげぇ店なんじゃ……

『そっか～心操くんは雄英生なんだね。はい、ココア』

「あ、すいません、ありがとうございます。

…そうです、目指してたヒーロー科に落ちた、普通科ですけどね」

俺は、猫をタオルで拭いているAさんに答える。

なんで俺、赤の他人にこんな話してんだろ

『良いじゃない』

「え？」

『普通科だって、これから三年間頑張っていればいつかヒーロー科に転入することはできるし、

ヒーロー科を卒業してなくても、ヒーローになるための育成学校は少なからずあるし。

とにかく、』

そこでAさんは、俺と向き合った。

マスクは相変わらずつけたままだったが、

いつの間にか帽子をとっていて
黒くて長い髪を1つに束ね
初めて、目を合わせた

Aさんは、あまり見かけない、綺麗な金色の目だった

(まつ毛ながい……)

『あなたにはこれからたくさんの時間があるんだから、これから先を見なさい。

もし、過去の自分に後悔しているなら、今の自分が未来の自分のために頑張って、

未来の自分が今の自分に対して後悔しないように

たくさん苦労しなさい。

心操くんのような人は必ず、絶対に』

ー最高のヒーローになれるよー

・・・・・・・・

「最高のヒーローになれる、か」

信じても良いのだろうか

でも、なんか、あの人の言葉は
どこか説得力があって

(信じても良いような気がする)

そう思えた。

同時に

あの人のことを知りたいと思った。

(やけにヒーローに詳しそうだったな)

ま、いいや

また今度行ってみよう

俺は走って帰った

空は先ほどとはうってかわって、快晴だった。

●●●

〈補足〉

ねこちゃんは拠点を公園から定食屋に変えたらしい

『あら、にゃん吉今日も来たの？』

『にゃんた、ご飯食べてく？』

『にゃんのすけ、撫でても良い？』

夢主は毎回呼び名を変えます。
最初は「にゃん」から始めたいクセがある。