君に恋した私の日記 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:581 hit

3話ページ4

朝、アラームの音で起きて支度を始める。
朝食を食べて、歯を磨いて、顔を洗っていつもと変わらない日。今日は昨日よりも体調が良かった。

親はもう仕事に出たらしい。

Aも出かける準備始めた。

今日は友達と出掛ける日。

何度も洋服を鏡の前で重ね合わせ、メイクをして、着飾って家を出る。

『おはよう！おまたせ！』

｢おはよう！全然、ほら行くよ～｣

軽く挨拶を交し、ふたりで歩き出す。

『新しい小説が出たって聞いてめっちゃ楽しみ！』

｢A、ずっと待ってたもんね｣

ふわっと微笑む姿は綺麗で、面倒見がいいのは弟がいる影響だろう。

『うん！付き合ってくれてありがとう！』

彼女は柴柚葉。三人兄弟の真ん中で長女。しっかり者で頼りになる姉御肌。

この間、男の子を蹴り倒したとか。喧嘩も強くて、かっこいい憧れの女の子。

本屋についてお目当てのものを買う。

『わあ～、これ！！めっちゃ好きなの！』

｢あんたまだ買うの…｣

沢山付き合ってもらったあとは柚葉のおすすめのカフェへ。

｢ここ、めっちゃパンケーキおいしいの！｣

と瞳をきらきらさせて話す彼女はやっぱり女の子だ。
こんなに可愛い姿を見られて幸せだなと思い、パンケーキと飲み物を注文する。

『めっちゃおいしそう！んーおいひい』

｢A、ついてる｣

と笑う姿は女の私でも惚れるくらい。

しばらくカフェで雑談したりと、楽しい時間を過ごした後、別れ道へ。

『今日は付き合ってくれてありがとう！』

｢こちらこそありがとう！楽しかったわ｣

お互い挨拶を交し、家に帰る。

夕映えの幻想的な空の下を歩いていると、どこか切ない気持ちになった。

もう少しでこの美しい世界から消えてしまうのだろうか。
1人になると考えてしまう。

頭をぶんぶんと振り、気を紛らわし家に帰った。

◇日付 8月16日 (火) 天気くもり
-----------------------------------------------------
友達と今日は本を買いに行った。好きな先生の新しい小説が出たから。とても楽しみにしていたからすっごく嬉しかった。その後は近くのカフェに行ってパンケーキを食べたり、雑談をしたりとても充実していた日だった。