検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:31,841 hit

ページ10

「はーい、じゃあかもっちゃんはレシーブ入ってねー。」


及川の完璧なトスでスパイクを打ったあと、サーブレシーブをしろというめちゃくちゃな要求を出してきた。


「待って!!

及川のサーブ腕アザだらけになるから嫌なんだけど!!」

「だぁいじょうぶ!

岩ちゃんのサーブもあるから。」

「それなんにも大丈夫じゃないよね!!

及川と岩泉のサーブなんて焼き栗でおしり火傷した上に石臼が落ちてくるようなもんだよ!?」

「(なんでさるかに合戦?)」


それでもトスを上げてもらった恩には勝てず、

結局反対側のコートに立った。


ズドンッ!!


やばいよね?

サーブとは思えない音したよね?


「アウト!!」

「あぁー!!!」


入らなくて良かった、と心の底から思う。

これレシーブしたら絶対腕折れるよ。


「嘉元ー、避けんなよー。」

「(アタシには聞こえないアタシには聞こえないアタシには聞こえないアタシには)

狙わないでよ!!!!」


真正面に飛んできたサーブに手が咄嗟に前に出る。

バチン!という激しめな音に顔が歪んだ。


「ちっ。」

「おー、きれー。」

「ナイスレシーブです!」


綺麗にネット際に上がったボールの下にいつの間にか及川が潜り込んでいる。


「かもっちゃん、入っておいで。」

「イエッサー!!」


勢いで大勢を立て直して助走する。

飛んだ先にはドンピシャなトスが。


あぁ、くそ!

上手いなぁ!!


「このやろぉおおおお!!!」




.

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名も無き者 | 作成日時:2021年1月18日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。