予定調和 [ ワールドトリガー ] (ページ29)

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「私の同級生から留年者が出るなんて笑えないんだけど。」
「まだ留年すると決まったわけじゃ。」
「だまらっしゃい。」

柚宇、当真、カゲの成績が危なすぎて卒業できない危険性が出てきたのだ。
アホすぎて。

「これだけはなんとも言えない。」
「課題だけはかならずしろとあれだけいったのに。」
「てか、ラウンジで正座なんてAちゃん容赦ないよね。」

全く関係のない人たちが、何事だ？とこちらを見て通っていく。

「あんたらボーダーっていう最大のコネで大学行かせてもらうんだから、学業疎かにしたら承知しないから。」
「コネって言っちゃったよ。」

追試はいつ？
と、あの恐怖のメッセージで駆けつけてくれた鋼くんに聞く。

「2週間後の土曜日。」
「なんで鋼に聞くんだよ。」
「どうせあんたたち覚えてないでしょ。」

スマホのメッセージアプリに、
【バカ組追試】と入力する。

「30分後に自分が1番苦手な科目の教材持って私の部屋集合。
1分でも遅れたら、わかってるよね？」

こうして『ある意味どきどき！？狭山先生による恐怖の勉強会！！』が開催されることになった。

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