女帝［ワールドトリガー］ (ページ12)

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「どんどん行きましょう！

続いて2年B組よろしくお願いします！」

続いて壇上に上がったのは、

サラサラヘアーで定評のある奈良坂くんだった。

奈良坂くんは新之助と並んで爽やかイケメンボーイと評されることが多いらしく、

学校の中では新之助と王子様ツートップなんて呼ばれているらしい。

細くて長い腕がハテナボックスに吸い込まれていく。

奈良坂くん、君はイケメンでいい子だ。

間違っても青色のボールなんて引くなよ。

「2年B組は、赤色です！！」

ああ、神様。

あなたはなんて素晴らしいお方なんでしょう。

やはりアタシの日頃の行いがいいためでしょうか？

そうですね。

新之助と同じ団になる確率を2分の1にまで引き下げてくれたんですもの。

はあ、ドキドキしてきたわ。

次はとうとう新之助のクラス。

こちらも顔馴染みの片桐くんが前に出てきた。

アタシはあの子に全てを託す。

他の子たちが引き下げてくれたこの確率をもし無駄にしようもんなら、

二宮さん直伝の変化弾(バイパー)で追いかけ回して蜂の巣にしてやる。

「(ゾクッ！！？

悪寒がしたような気が･･･？)」

胸がはち切れそうだった。

片桐くんが舞台に上がって、箱の中に手を入れるまでの時間が一生かと思うほど長かった。

速まる鼓動を押さえて、ゆっくり深呼吸をする。

信じろ、片桐くんを。

ともに三門市を守る仲間ではないか。

なんのために今まで絆を深めてきたんだ。

すっと箱から引き出された手に目を離せなかった。

ああ、神様･･････

あなたという人は本当に･･････

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「2年C組、青色!青団です!!!」

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