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「なんで学校来たんだ。」
「こんなに熱上がってると思わなくて。」
体温計の小さなデジタル盤には38.1の数字が
てか、こんなに熱あったのか
全然気づかなかった
「岸本さん、どうする?
早退する?
お家には連絡つかないんだけど・・・。」
「あぁ、たぶん誰も出ませんよ。
わたしもう帰ります。」
「ひとりで平気?」
「はい。
今は結構意識もはっきりしてますし、
元気なうちに帰っときます。」
三輪の視線は、
熱が38度もあるやつは元気とは言わねぇよ
と語っている
一度教室にもどり、荷物をまとめてから学校を出た
校門を出たところに知っている姿が
「迅さん?」
「お、きたか。」
「なんで?」
「おまえが倒れる未来が視えたから迎えに来た。
元気か?」
「まぁ、そこそこ?」
「嘘つけ。」
差し出してくる手に自分の手をのせると、
すこし困ったような顔をした
「手じゃなくて荷物って意味だったんだけど。」
「荷物じゃなくて手がいいの。」
「うん、それは大変可愛らしいことなんだけどもね。
てか、かなり熱いな。
大丈夫か?」
「熱38度あった。」
「・・・なんで学校行ったんだ。」
「三輪にも同じこと言われた。」
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ぱいなぽー(プロフ) - めちゃくちゃ作者さんの読みやすくて面白いので全シリーズ読んでしまいました!!!!この作品の最後のなんてねっていう部分も考察をしてしまいました!!これからも楽しみにしてます!!素晴らしい作品をありがとうございました!! (2021年3月6日 3時) (レス) id: 9956b38531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名もなきもの | 作成日時:2021年3月3日 8時