落ちた先に、出会い、愛［ハイキュー!!］

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「あれ、菅原さん。」

「つ、月島先輩。」


気がつくと最終下校時間

顧問に追い出されるような形で美術室を出たわたしは校門の近くで月島先輩と鉢合わせた。


「あ、例の菅原さんの妹？」


今日はひとりではないようで、

そばかすが特徴的なこれまた高身長の人が月島先輩の後ろから顔を出した。


「えっと、あの、」

「あ、ごめんね！

俺山口忠、バレー部です。」

「菅原Aです。」


菅原さんに似てるね。

なんて笑う山口先輩も月島先輩と同様優しそうで安堵した。


「菅原さんって部活入ってたの？」

「はい、美術部です。」

「へぇー。」


拙く言葉を紡いでいく。

お昼にあったことが脳を支配しているから会話に集中できない。

山口先輩がいてよかった。


そう思っていると、後ろから声が聞こえてきた。


「月島くーん！

山口くーん！」

「谷地さん？」


先輩越しに声の方を見ると自分の胸が大きく脈打つ。

あぁ、いやだ。

すごくかわいい。


「あ、じゃあわたしここで失礼します。」


早口でそう言い切ると頭を下げて校門をくぐった。


後ろから呼び止める声が聞こえてくるけど、

それを聞こえないフリをして速歩きで学校から遠ざかった。



.

.

.


「これ、来月の予定表なんだけどって、

月島くんどうかした？」

「いや、別に。」

「つっきー、失恋？」

「五月蝿い山口。」

「ごめん、つっきー。」



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