・ ページ7
「てか、そんなにすぐ別れるんだったら付き合わなきゃいいじゃん。」
「ま、そうなんだけど。
断るのも面倒だし、
アタシの内面知ったら自分から離れていくだろうから適当に付き合って諦めてもらう。」
「適当に付き合って諦めてもらうって日本語的におかしいぞ。」
「米屋に日本語指摘されたくないんだけど。」
9月も半ばに差し掛かっているというのに、
外で鳴く蝉は元気だし、
勢いよく照りつける太陽は健在だ。
こんな中なにも塗ってない状態で外に出るのは危険だ。
お前は男の敵だ、とか女々しいことを抜かしている出水の話を聞き流しながら日焼け止めを塗る。
机の中身をカバンにうつし、スマホに電源を入れて立ち上がった。
「任務？」
「うん、玉狛とね。」
「おー。」
「じゃーな。」
だらけた返事に適当に手を振り、教室を出る。
廊下に出ると、友子こと那須隊の熊谷がいて一言二言話してから階段を降りた。
日焼け止めを塗っていてもこの時間帯に外に出るのはよくなかった。
外に出た瞬間流れ出る汗を拭い、
重たい足を無理矢理基地に向けた。
「桐谷。」
「鋼さん？」
校門を出る直前に掛けられた声
そこには先輩代表の村上鋼さんが立っていた。
「鋼さんも本部いくの？」
「いや、俺は支部に。」
「なんで？」
「合同防衛任務だよ。
お前と玉狛とうちとで。」
「うそ、そうだっけ？」
慌ててスマホで任務の内容を確認すると、
たしかに鈴鳴第一の文字も並んでいた。
ちなみに詳細はあまり読まない派である。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラピス(プロフ) - 初コメ失礼します。端的に言うと、カゲさんイケメンかよ…！応援します！ (2021年2月14日 18時) (
レス) id: 2aba3889f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - アニメも再開してワートリ熱が再度温まってきたところにドスっと刺さりました。陰ながら応援しています！ (2021年2月12日 22時) (レス) id: 20ed7c05bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名もなきもの
| 作成日時：2021年2月11日 21時
