伊達の鉄壁女子［ハイキュー!!］

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気まずい沈黙

それを破ったのは二口くんだった。


「なんで今日来なかったんですか？」

「ちょっと用事あって、」

「じゃあ連絡くださいよ。」

「私二口くんの連絡先知らない。」


てん、てん、てん、

そう聞こえたような気がした。


「連絡先、ください。」

「いや、でも、必要、」

「今必要になりました。」


平たい四角形をポケットから取り出して私に見せてくる。


「今日先輩が来なくてなにかあったのかなって心配になりました。

もし連絡先くれないなら必ず毎回金曜日の放課後来てください。」


いつになく真剣な顔に、

私もポケットに手を突っ込んだ。

ピンクのカバーがはまったそれを取り出して緑色のアプリを起動する。




「私、あんまりスマホ見ないから返事遅くなったらごめんね。」

そういうと、ニヤリと笑った二口くん。

「な、なに。」

「ちゃんと返してくれる気はあるんですね。」

「常識でしょ！」

ふはっ、と吹き出した二口くんに頭に血が昇る。




「私なんかに割く時間なんてあるの!?」




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