375ページ まふside ページ20
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霧の向こう側から大きな何かが近づいてくる
それと同時に霧が晴れてきて、月の光が所々で海を照らし始めていた
男は鳥の鳴き声がするとぱっと甲板の先へと向かい船縁へと行く
そしてそれにより彼の姿もはっきりとしたものになりつつあった
首もとから口許を覆う黒の布、白シャツに濃紺のベスト、黒のズボン、黒のロングブーツ、右足の太ももに取り付けたホルダーには一丁の銃、左足の太ももには短剣が下げられている
(あれ、どこかで見たことある気が……)
その男自身にではなく服装に
僕が悶々と考えているなか、近づいてくる“何か”が見えてきた
そらる「っ！あれは、グミル船……！！」
センラ「なっ……なんでまた！？」
うらた「分からねえが、今回の狙いは俺たちかもな」
いつの間にかうらたさんが戻ってきてた
他のみんなも集まってきてる
小さくて気づかなかった(((
うらた「……あ"？」
まふ「ひぇ」←
睨まれた…！？
まさか僕の心を読んだ……！？(((
グミル船の甲板に仁王立ちする人物
そらる「ぐるたみんさん……」
ぐるたみん「あれ……一人も減ってないみたいだけど……」
グミル船が止まる
それと同時に、ぐるたみんさんがぽつりと言葉を出した
そして彼は男に目線を向ける
(……あ、思い出した。あの人の服装……)
ぐるたみん「君の腕はそんなもんだったかい？それとも……情でも移った？……A」
(Aに似てる)
僕がそう心の中で呟いたのと、ぐるたみんさんが男に呼び掛けたのは同時だった
坂田「え……」
男にみんなの視線が移る
男は顔を伏せ口許を覆う布に指をかけると、ゆっくりその顏を、ちょうど霧が晴れて彼を照らす月の光と共にさらけだした
「A……？」
そう呟いたのは誰だったか
その時は誰にもわからなかった
ただ、目の前の衝撃の事実に戸惑いを隠せずにいたのだ
チラリと目があった彼の瞳は影が差していた
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山犬(プロフ) - 哀原。さん» ありがとうございます！長いので一気は大変だったでしょう…。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます！一つ一つこだわって書き書きしたので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ長いお話を読んでいただいてありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
哀原。 - 友達に推されて一気に読みました。とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年6月2日 19時) (レス) id: 720f857f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます...！そして長い間おつかれさまでした！わたしは、最近知って読ませて頂いてたのですが、それぞれのお話にすごく切なくて感動しました。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！長々と続いていましたが終わってしまいました(´∀｀)一つ一つ凝って書いたのでそう言っていただだけてとても嬉しいです！ご愛読ありがとうございました。 (2021年4月13日 19時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2020年4月3日 17時
