374ページ そらるside ページ19
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霧はだんだんと薄くなってきたものの、まだ船の向こうは見えなかった
しかしあの男の後ろ姿は見えている
まふ「そらるさん！敵は……！？」
うらたの声や物音で起きたのだろうまふを含めた幹部たちが角から出てくる
ちょうど男の前にたち塞がったため止められるかと思いきや
機動力には定評のある志麻が銃を出すよりも先に、まふの脇腹に男の左足が叩きつけられた
センラ「まふくっ…う"ぁ！！」
まふはセンラと坂田を巻き込んで体制を崩す
その間に男は柵を伝って甲板の方に走っていってしまった
まふ「たた……」
そらる「大丈夫か！？」
まふ「大丈夫です……あれが敵ですか？」
センラ「っあれ、志麻くんは……って！追いかけてるしーー！！！」
坂田「機動力すごすぎん……？俺らも追いかけよ！！」
ドタドタドタと男と志麻を追いかけながら状況を確認する
見張りがいない……気絶させられてどこかにいるのか、または殺されたか……
しかもうらたに捕まえられない程の実力
正体はなんだ？
どうやって船に？
坂田「ん……そういえば船、止まってます？」
そらる「え……ぁ、ほんとだ。……っ、じゃあ96とカイは！？」
俺たちは血相を変えてスピードを上げながら甲板に向かう
ついた頃には既に、謎の男と志麻の戦いは始まっていた
片方の銃で男の短剣を防ぎ、もう片方を男の足元に向けて放つ
しかし男はそれよりも先に飛び上がって志麻の銃を蹴りあげた
勢いよく志麻の手から離れる銃
瞬時に志麻が拾いに行こうとするも男は行かせまいと自分も銃を出して威嚇の発砲をした
ただ幸運なことに銃はこちら側に飛んできていて
坂田「っ、助太刀するで！まーしぃ！！」
坂田が落ちた志麻の銃を拾い、男と志麻の方に駆け寄る
それに気づいた男は坂田に向かって発砲する
坂田はそれをギリギリで避け男に回し蹴りを叩き込んだ
？「づっ！！」
男はそれを避けるも左手首に足が当たり銃を落とす
志麻はそれを待っていたかのように拾おうとする男に発砲した
その弾を後ろに跳んで避けた男
志麻「形勢逆転、やな」
坂田「変に動かん方がいいで」
その時だった
ﾋﾟｨｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾋﾟﾋﾟｭｰｰｰｰｰｰ
甲高い鳥の鳴き声が船の上で響いた
センラ「っ、そらるさん！！前、なんか来ます！！」
霧の向こうから、大きな何かが向かってきていた
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山犬(プロフ) - 哀原。さん» ありがとうございます！長いので一気は大変だったでしょう…。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます！一つ一つこだわって書き書きしたので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ長いお話を読んでいただいてありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
哀原。 - 友達に推されて一気に読みました。とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年6月2日 19時) (レス) id: 720f857f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます...！そして長い間おつかれさまでした！わたしは、最近知って読ませて頂いてたのですが、それぞれのお話にすごく切なくて感動しました。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！長々と続いていましたが終わってしまいました(´∀｀)一つ一つ凝って書いたのでそう言っていただだけてとても嬉しいです！ご愛読ありがとうございました。 (2021年4月13日 19時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2020年4月3日 17時
