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343ページ そらるside ページ34






なんて、諦める前に




柵に足をかけてぐるたみんさんのところへと飛び降りた




湾刀を構え、降り下ろす準備をする




途中視界の端に俺を狙って弓を放とうとする敵も見えたけど、多分センラがその敵を弓で倒してくれた




俺が近づくとぐるたみんさんはうらたの剣を跳ね飛ばし、俺の湾刀を受け止めた




火花が散る




ギリギリギリと音をたてる刃同士




うらた「船長っ!」




そらる「まふを治療室に!あるふぁがたて籠ってるはずだから!」




うらた「はい!」




うらたは自分より背の高いまふを支えながら歩き始める




うらた「志麻、センラ!援護を!!」




志麻、センラ「「了解!!」」




そんな声を聞きながらぐるたみんさんと刃を交える




ぐるたみん「元気そうだね、そらる」




そらる「……ぐるたみんさんも」




キンッ!!




一旦後ろに引き、向かい合った




そらる「俺たちを嗅ぎ回っていたようですけど。……俺を、捕まえに来たんですか」




ぐるたみん「うーん……そんな感じではあるけど一番は……」




そこまで言うとぐるたみんさんはバッと俺と距離を詰めてきた




咄嗟のことで何もできないまま俺は床へと叩きつけられる




そらる「づあっ!?」




そして俺を見下ろすと大剣を俺の顔すれすれに地面に突き刺した




彼はしゃがんで俺の顔を覗き込む




ぐるたみん「お前を、堕とすためかな?」




そらる「……は」




片方の手で俺の湾刀を持つ手をギリギリと強い力で握る




そらる「は……なせ……っ!!」




ガチャンッ!!




手から湾刀が落ちる




ぐるたみん「ねぇ、なんでそらるが船長なの?」




そらる「っ、それは……あの人が、ログムさんが決めたから……!」




ぐるたみん「へぇ……あいつが、お前をね。……なんで?なんで俺たちを裏切って逃げたお前が船長に選ばれたの?」




心臓を鷲掴みにされたような感覚




そらる「に、げてない……!!」




ぐるたみん「どこが?散々敵も味方も殺して、挙げ句に船から姿を消したお前のどこが逃げてないっての?」




そらる「や、め……っ」




ぐるたみん「……弱いんだよ、そらるは。心も、剣の腕も。劣ってるんだよ。考えも、勇気とかいうやつも」




心臓がドクンドクンドクンと音をたてて、冷や汗が出てくる




聞いちゃダメだ




俺が俺でなくなってしまう




今までの俺のやって来たことを、否定されてしまう

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山犬 - cacaoさん» 君に影響されまくってるんだよ((( (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 紅葉狩りさん» 多分初めましてですかね?頑張ります!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 優@坂田家さん» マジか……じゃあ私に身長おくれな((小四!?……まあ結構長く続いてるからね〜がんばる!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - おかき(狼好き)さん» 塾頑張れっ!ありがとうっ!!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - ココアさん» ああああああありがととととととととととと!!!!!!! (2020年4月3日 17時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山犬 | 作成日時:2019年11月17日 11時

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