【歌い手】男装海賊少女は赤を望む

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Aを見つけた




さっきいたところを見たけど坂田がきてから見逃してしまったので探すのが大変だった




でも、もう少し




『っ、坂田ぁぁぁぁぁぁぁ！！！』




Aが叫ぶ




その瞬間に発砲音がして、坂田の縄が外れた




ちゃげのかっこいい台詞も聞こえ、よし俺も、と意気込むが




？「っ、おのれぇぇぇ！！！捕まえろ！！！」




その声で人の波がAとは逆の方向に俺を流していく




うらた「くそっ……A！！」




『……ぅらた！！！』




Aの声だ




野次馬たちの声の中に、小さくだがAの声を見つけた




流れに逆らい、人混みを掻き分けながら声のもとへ進む




うらた「ﾁｯ退けろ！Aどこだ！？」




『うら……たぁ！！』




もう少し、もう少しだ




なんとかAを見つけた場所にたどり着く




しかし




うらた「！Aがいない！？」




？「反乱を起こした者どもよ！！」




若い声が処刑台の上から聞こえた




うらた「っ、A！！」




男は暴れるAを連れて、声を上げていた




まふ「A！？」




まふの声がした




そちらを見れば逃げる途中のまふと、奥に坂田を隠すちゃげとゆとり、志麻が見える




？「こいつを見ろ！坂田を返せばこいつとお前らは見逃してやる！！さあ、早く来い！！」




うらた「お前……！！」




俺は歯ぎしりをする




坂田もAも見捨てるもんか




と、Aと目が合う




『……っ、うらた！志麻！まふ！ちゃげ！ゆとり！俺のことはいい！！坂田を治療しろ！！それが最優先だ！！』




うらた「んなっ！？」




『お願いだから、行ってくれ！！……行け！！』




？「黙れ！！反乱者どもを捕まえろ！！」




俺たちに視線が向けられる




そして一斉に襲いかかってきた




『早く行け！！！！』




まふ「うらたさん！！」




うらた「っ、絶対助ける！！生きてろよ！！」




俺は襲って来たやつらを倒しながら逃げた




？「逃げたければ逃げればいい！ただし！明日、こいつは殺す！！」




処刑台の方を見ると、AはぐったりとしていてAを捕まえていた男に担がれていた




うらた「っ、くそおおおおお！！！！！」

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