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ドンと来いや。
TH「じゃあ、Aちゃんは何歳?」
もっと本題に関係あるものから来ると思っていたから拍子抜けする。
『19です。』
TH「若いね〜!趣味は?」
『えっと…部活でフルート吹いてたので音楽を聞くこと、とかですかね。』
TH「そうなんだ?僕もサックス昔習ってたよ。ジャズとか結構聴くよ。」
「そうなんですね!私はどちらかと言うとクラシックが多いかもです。」
暫くこんなおしゃべりが続いた。
テヒョンさん…話を繋げるのがうますぎる。
別に人と話しをするのは苦手じゃないけど、次に何を話そうか、相手が何に興味があるか伺いながら話す癖がある私。
テヒョンさんとは全くそんなことを気にせず楽しく話すことが出来た。
カウンセリングと言うから真面目に話をしていく感じだと思ったのにただ楽しい。
TH「じゃあ最近困ってることは?」
『やっぱり食べられない事ですかね…。』
だんだん本題に入っていく。
TH「その時のことを思い出しちゃう?」
『思い出しちゃうっていうのもあるし、もう食べると吐くみたいなのがルーティン化してきちゃって。』
TH「そっかそっか。」
テヒョンさんは何を言っても優しく相槌を打ってくれる。
しかも次が話しやすいように軽く質問も入れてくれる。
相当敏腕なカウンセラーさんだったんじゃなかろうか。
『何があったのか、話した方がいいですよね?』
TH「Aちゃんが平気ならで大丈夫だよ。ジミナから内容は聞いてるし。」
でもせっかくカウンセリングを受けているんだししっかり問題に向き合っていきたい。
そう思って今までにあったことを全部テヒョンさんに話した。
テヒョンさんは終始頷いてきいてくれて前よりも素直に話すことが出来た。
TH「そっか。よく頑張ったね。1人で耐えて辛かったでしょ?」
眉を下げて私の方を見るテヒョンさん。
だから〜!優しい言葉をかけられると泣きそうになるんだって!
『でも、私なんて全然大丈夫な方なんです!ジョングクさんとかの方がよっぽど大変な思いして働いてると思うし!』
なんでここでジョングクさんが出てくるんだ。おかしいだろ。涙を誤魔化すために変なことを言ってしまった私。
TH「そっか。弁護士さんって大変ってよく聞くもんね。すごいよね。」
泣きたくない私の気持ちを汲んで、敢えて乗ってくれるテヒョンさん。
強くいたいという私の気持ちをわかってくれたようで、本末転倒だがここで涙が抑えきれなくなった。
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Blue(プロフ) - 桜桃さん» 了解です!完結したら書かせていただきます。ブラックジミン、良いですよね笑 (2022年11月28日 19時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - Blueさん» わぁ〜私の作品も読んで頂けてるなんて光栄です。リクエスト的な物ですが、私、Blueさんの描く ブラックジミンに診察される シチュエーション大好きなんです。無理をして体調崩して ジミンに診察されてるパターンがまた、みたいです。 (2022年11月27日 23時) (レス) @page50 id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 桜桃さん» わざわざコメントありがとうございます!私も桜桃さんの作品が大好きでよく読ませて頂いてます。本当にコメント嬉しかったです。このお話を読んでくださりありがとうございました! (2022年11月27日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - お話が面白すぎて…こんなに更新頻度が早いのに…待ちきれなくて、何度も読み返しちゃってます。これからも、楽しみにしています (2022年11月27日 14時) (レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue | 作成日時:2022年11月4日 19時