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ラブラブって…今のどこを見てそう思ったのかまったく分からないんですけど…。
いきなり頭叩かれるんだよ。
しかも今バイト中だよ!?
なんちゅー横暴な店員だって思いませんかお姉さん!
「だってお前のことはなんでも知ってるぜって感じじゃん?」
「はぁ…」
「それに拓弥くんはたぶんAにしかあーいうことしないよ。
あれも愛情表現なんでしょ?」
「え…そうなんですか?
あれのどこが??」
なんかいまいちあやか先輩の言ってることが分かりません。
あやか先輩は拓弥のファンのはずなのに、どうしてかいつもこうやって拓弥とのことを冷やかしてくるし…
「まぁそれにしても相変わらずの毒舌っぷりだね。
あのニコリともしない感じたまんないわ〜」
「…はは、」
あたしは思わず苦笑いした。
そう、拓弥ってあんなに無愛想なのになぜか人気あるんだ。
最近の女子ってみんなドMなの?
イケメンでも口悪いより優しいほうがよくない?
爽やかなほうが…
「あれで毒舌じゃなかったらもっとモテると思うんですけどねー 」
「何言ってんの。
誰にでも愛想ふりまくチャラ男よりああいうツンデレのが可愛いじゃん」
「えっ、ツンデレ?
拓弥ってツンデレなの?」
なぜかよくわからないあやか先輩の好みにあたしは首をかしげるばかりだった。
ツンデレってマンガとかではよく見るけど、あたし的には思いきり優しいほうがいいんだけどなぁ…
っていうか拓弥がデレたとこなんてまず見たことないよ。
好きな子の前ではデレデレだったりすんの?
いやいや…でもね…
その時入り口のドアからうちの学校の制服を着た男子が一人入ってきた。
カバンを肩にぶら下げて大股で歩くスラっとしたイケメ…
ーーあ〜〜っ!!!!
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作者名:ポプ子 | 作成日時:2017年10月9日 0時