恋トモ。 (ページ23)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:34,281 hit

. ページ23

.

「あの…先輩コレは…」

「ん？俺の連絡先。

帰ったら連絡してね」

……ウッソぉ～～っ！！！？

「あ、ありがとうございますっ！！」

ヤバイヤバイ、なにこれ。

店員がこんなことしちゃっていいんですか？

てか嬉しすぎて顔がにやけそうなんだけど！

こんな展開予想してなかったよ。

どうしよ…

あたしが興奮しながら先輩の顔を見上げると、先輩は猫みたいな目を細めてニコッと笑った。

その笑顔に一瞬で射抜かれるあたし。

さらに彼は長い腕を上げて、その手をあたしの頭の上に乗せる。

そして顔を覗き込んで…

「いえいえ。

今度デートしようね、Aちゃん♪」

……えぇぇぇぇ～～っ！！！？///

心臓が爆発すると思った。

いや、した。

こんな夢みたいなことってあるの…？？

憧れの小笠原先輩にデートに誘われる日が来るなんて…！

ついに待ちに待った春が…

あたしはポカンと口を開けて、その場に固まる。

「出たよ、かいくん必殺が…」

隣であやか先輩が微妙な顔をしていたなんて気づくわけもなく、

浮かれすぎてこのまま空まで飛んでいっちゃいそうな勢いだった。

.