【d!】どっちもお断りだっつってんだろ【相.棒.組】 (ページ23)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:157,788 hit

２１話ページ23

・

「人狼ゲームスタートォ」

「うぇーい」

金曜日の夜。私はあのグループに混じって人狼をする事になった。

なぜか？それは私が幼児化した例の事件であの生徒会長様に迷惑をかけたので、その謝礼として一緒にゲームをしようと誘われたのだ。

そんなんでいいの、と聞けば「お前と遊びたい」とシンプルな一言をいただき恐縮でございます帰りたい。絶対疲れる。

いやまぁ、やるからには勝ちたいけども。

「はい」

「はい！」

「はーい」

私を含めて3人がCOの旨を伝える。これは確実に黒陣営が混ざってますね。俺は村人だぜとか頭沸いた奴がいなければ。

トントンに促されたショッピ君からCOすると、彼は「霊媒です」との事。対抗はなく、一応確定らしい。

「ロボロは？」

「私はね、預言者でございます」

「ハイ嘘。私が真の預言です」

「なんだとぉ？！」

「わかった。Aちゃんが真や」

「間違いないな」

「ガチ勢やめろ」

ありがとう愛すべきアホども私が『狂人』だよ。

そうです私です。混ざってる黒陣営は私です。最近の鬱憤を晴らしたいので怪盗に盗まれてようがリア狂していきたいと思います。ご主人誰やろ。

「怪盗出てこうへんな……」

「黒と入れ替わったんとちゃう？」

「あるで」

そう、怪盗が厄介なんだよな。役職を盗まれてる本人ですらその事実に気づかない。かくいう私が盗まれてる可能性も全然あるし。

占い先をどうするか決めかねていると、突然ゾムがショッピ君と大先生の会話に割り込んだ。

「自分、いいすか？」

「ん？」

「どうしたゾム」

「COするぜ、俺は人狼だぜ！」

「は？」

えぇぇぇ！？

まさかの人狼CO？！そんなんアリか？！何してんのあのご主人！！

「俺が盗まれてたら白と出る筈や。だから俺を占ってみないかぜ？！」

「いやでも、狂人おるで？」

「白白か黒黒になってくれればわかりやすいねんけどな」

「まぁ……考えてもしゃあないんで、お2人ともゾムさん占ってください」

「はぁい」

あ、私も占ってるフリしなきゃいけないのか。

どうしよ……黒か白か。怪盗が黙ってるって事は黒陣営の役職を盗んでる可能性が高くて、狂人含めその確率は三分の一。

…まぁ仮にアイツが黒黒で確定してしまっても強いから大丈夫だろう。適当に黒って言っとこ。

ショッピ君の合図でロボロと同時に回答する。

「白」

「黒」

「えっ」

「パンダァ…」

あっ……ゾムさん貴方、盗まれてますね？