【d!】どっちもお断りだっつってんだろ【相.棒.組】 (ページ20)

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１８話ページ20

・zm side

激闘の末、Aと風呂に入る権利は俺が勝ち取った。あの時グーを出した自分を全力で褒め称えたい。よくやった俺。

泡が目に入ったらいかんからとグルッペンがシャンプーハットを貸してくれた。それはええんやけど、ピンク色なんてよう持っとったなあいつ。

「A、流すで」

「うん！」

はぇぇ～可愛い。

泡立ちすぎて羊みたいになっとる……シャンプーハット意味ないやん可愛い。流すの勿体ないなぁ。

心を決めて泡を洗い流すと、Aはお湯が気持ちいいのか短い足をパタパタさせて喜ぶ。え、なんなん？俺を殺したいん？

「ぞむ！お風呂！入ろ！」

「ン"ｯｯ……せやな、入ろか」

お風呂入ろって、しゃーないなAは！！高3のAやったら絶対言わへん。

Aを抱き上げてゆっくり湯船に下ろす。足がつかんのが不安らしくて最初は中々俺から離れんかったけど、今は元気に広い浴槽を泳ぎまくっとる。

可愛い。俺、今日だけで何回可愛い言うとんのやろ。

「ぞむ～」

「ん？どうしたん？」

「呼んだだけ！」

アァ～～～～俺の中で新たな扉が開く！いかん！いかんぞ、ショッピ君やないんやから！

俺が好きなのはロリではなくAであって、そこは寸分違わず…………いや、待て。実際コイツはAやからAもロリも一緒では？

「おいゾム。Aが満足したらさっさと出てくるんだぞ。あくしろよ」

おっと……グルッペンのおかげで開きかけてた扉が閉まった。危ない危ない。

下着持ってきてくれたんかな。A用はここ来る前にショッピ君と一緒に買ってきた。フリフリの下着を真顔でレジに持ってったショッピ君はさすがやった。流石に俺はできんかった。

「そろそろ上がるか！」

「はーい！」

名残惜しい……出る前にAを抱きしめたらもちもち肌に指が沈んでしんだ。ヤバイ。シャンプーのめっちゃいい匂いするホンマにあかん鼻血出そう。

Aは嫌がる素振りもなく「ぞむー？」と俺の名前を呼びながら頭撫でてくるし。ロリなのに聖母か？

「結婚しよ」

その直後に乱入してきたシッマにAを奪われ浴槽へと投げ飛ばされた俺氏。お前、やっぱお前ら覗き見してたやんけ！！

「その結婚待ったぁ！！」って大先生もタイミングが遅いねん！俺もう投げられとるわ！！

でもAと一緒に風呂入れたので許します。今の僕はこの場の誰よりも幸せです。ありがとう世界。ありがとうA。また一緒に風呂入ろうな。