【d!】どっちもお断りだっつってんだろ【相.棒.組】 (ページ13)

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１１話ページ13

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2人とも意地でも帰る気はなさそうだったので、帰すのは諦めた。鬱も縛った事だし、コネシマだけならまぁ大丈夫だろう。

……なんて油断してた私がバカでした。

「…あの、コネシマさん」

「どした」

「なんすかこれ」

「いや。いい感じに大先生が拘束されて邪魔が入らんと思ったらもうするしかないなって」

「何を？！」

ベッドの上で押し倒された瞬間に脛でも何でも蹴ればよかった……悲しいかな私の力では圧倒的な体格差から生まれる力の差を覆す事などできない。

これでも全力で抵抗しているのだ。それでもびくともしないんだ。いかん。非常にまずい。

「おいコラシッマ！！俺が動けんのをいい事にAちゃんにナニする気やねんふざけんなよ僕も混ぜてください！！！」

「助けろや！！」

「自制もできん大先生は下で見てろよ」

と、そこで私の携帯が鳴った。誰だ。誰でもいいから助けてくれ。

手を伸ばした私より先に無言で取ったコネシマが見て鼻で笑った。え、何その反応。「ほら」と見せてきた着信相手はショッピ君だった。

「随分と仲良うなったな？お前ら」

「それは、いい事じゃん？別に悪い事じゃ…」

「本当はチーノもおったんやろ？お前どんどん増えてくやん。トントンもロボロもゾムも、みんなお前の事同じ目で見てんやで」

そんなわけないやろ、こんな目で見てんのお前かそこに転がってる鬱ぐらいだっての！

取り返そうとしたスマホはひょいとかわされ畳まれた布団に放り投げられた。ちょ、返せよ私のスマホ。

「……苛つくわ」

「え」

「俺はずっとお前を見てきたのに、クラスが一緒だとか後輩はそれだけで近くにいられる……お前には俺だけでええやん、なぁ？」

こ、肯定も否定もダメな気がする。どうする、どうすればいい？！泣いてみるか、いや逆効果だろ！

「こ、ね……」

あ、あまりにビビりすぎて声が出なかった。

そんな私を見て、ヤツは恍惚とした笑みを浮かべて頬に触れる。

「かぁわいい……」

「ひっ……や、待っ_____」

「ウエェェーーーイ！！！」

凄い勢いで転がってきた鬱がベッドの前で跳ねて特攻してきた。……ギャグ？いや、でかした鬱！直撃したコネシマの拘束が外れた瞬間に逃げ出した。

危なかった。マジで。

「何しとんねんお前…」

「フン、俺の前でさせるわけないやろ」

「ハァ……まぁええわ。良いモン見れたし……って、お前よく見たらエビみたいな格好しとるな」

「煩い」