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扉を思い切り開ける













多分、ドス君は本を読んでいるのだろうか。





先程すれ違ったゴーゴリさんは、何も言わずこの扉を指さした







きっと、私がドス君の場へと行くのが解っていたから。










予想通り、彼は一人用のソファに座り本を読んでいた



そんな彼の白く細い首へと手を伸ばす_










「っぐ、ッ…ぅ…ッ、」










彼は苦しそうな顔をしたが、演技のものだと筒抜けだった。


私の力は彼を多少苦しめる事は出来るが、本気で絞めても足りないだろう。





彼のそんな姿を見ると、


何処からか、何かが弾けた。









『……また、怒られちゃった。私は割ってないのに、どうして、!どうして!!!!!』










今日あった、バイト先での出来事。





私の名前も覚えていないバイトの先輩に、グラスを割ったのが私だと罪を擦り付けられた。



グラスや硝子細工の物を好む店長は、其れはもうこっぴどく私を叱った。







全て全て、ドス君は私を受け止めてくれる。






友達に言われた。そんなに好きなら付き合えと。








付き合えてしまえば何れ程素敵か。




でも、ドス君は其れを断る。







"「貴方には幸せでいて欲しいから」"





と。









巻き込みたくないからと。












そういう、変な所で気を使う君を愛してる











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作者名:えへへへへへへへ? | 作成日時:2024年1月31日 22時

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