【アイナナ】可愛い路線で売ってます【男主】

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「オー、素晴らしいダンスでしたね！」

「ほんとほんと！俺も衝撃で固まってしまったな」

「な！すげえダンス上手かった！！」









四葉さんや六弥さんや七瀬さんのような気楽な人達やこれを見ているただの一般人には彼の無限の可能性に気づいていない。





歌もダンスも完璧。



きっと、ただ天才なだけではなく今まで星影芸能で彼という凄まじい存在を隠されてきたのでしょう。

鳥籠の中に閉じ込められた蝶のように、狭い空間で隠されて育たれてきたのでしょう。









「これは、怖いほど凄いやつが出てきたなぁ……」

「そうですね……。何より彼はソロアイドル。そのため、僕達のように周りに合わせてみんなで歌うのとは違い、1人で自分の力を発揮する」









逢坂さんの言う通りだ。


彼の恐ろしさの一つ、ソロアイドルということだ。









「え？そーちゃんの言ってることよくわかんねえ」

「はぁ……。四葉さんはダンスがとてもお上手です。でも、あなただけダンスパフォーマンスが高いとIDOLiSH7の７人の息が乱れてしまいます」









四葉さんはどうして分からないのでしょうか……。彼の恐ろしさを。









「しかし、一人だと周りに気を使わず自分の魅力を思う存分全て出すことが出来ます。彼は、それが出来るんですよ。完璧な彼が」

「へー、なんかすごいんだな」

「あなた、事の重大さが分からないのですか！」









ただ、動画を見るとこの彼の凄さが分からない。




簡単そうに見え、私には到底難しいこのリズムについていける華やか踊り。



おまけに一人だからパート分けなどするわけなく、ずっと一人で歌い続けているのに疲れている様子を1度も見せず笑顔で綺麗な声を保っている。




可愛い顔をして、凄まじい可能性を持っている。









「ただいま帰りました……あれ？皆さんお揃いで何をなさっているんですか？」

「あ、ああ、マネージャーおかえり。AのＭＶ見ていてさ」

「ああ、今話題の！そういえば、次のキミと愛なNight！のスペシャルゲスト、Aさんに決定しました！」









全員、マネージャーの言葉に動きが固まる。




……何をしてくれたんだ、この人。

こんな人とは関わらないのが一番安牌なのに。






そして、７人の息ピッタリで「えー！？」と叫んだ。







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