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「それで、その人とは再会出来たんですね」
日々樹渉が特別教師(学院に来る為の口実)により夢ノ咲学院に来たことから以前聞いた話の続きを真白友也は聞いていた。
話の内容は部長と中学の彼の友人の馴れ初めから現在。
日々樹渉という人間は、人に深く干渉しないところがあり、また不可解な行動を取るため友人が居ないか心配だったが、現在も仲は良好と聞き少し安心した。
「その、Aさんってもしかしたらあの部長が急に始めたシンデレラですか？」
「ええ。世界一の美貌だったでしょう？」
「確かに見た目は綺麗でしたけど、演技力というか、役に対する思いが伝わって今もなんだか身体中に漲るような感覚が覚えています！」
彼の容姿は正直、普通に綺麗だけどこの変態仮面程美しい訳じゃない。アイドルではないしスタイルも普通だ。
しかし、彼の演技力が容姿を覆した。周りの装飾物をも錯覚させ、虜にしてしまう演技力。彼の為だけにあるような舞台だった。
本当は自分に連絡もせず開催した何も知らない公演に対して、もし悪い箇所があれば部長に文句を言いつけてやろうかと思っていたが想定外の実力に圧巻し脳内では賞賛の言葉しか出なかった。
「あんな演技上手だから役者にもなれそうですね」
「ふふ、彼は役者じゃありません」
何故かニヤニヤと口の端を上げ下げして目を細める日々樹に対して友也は疑問を感じた。
首を傾げ、その言葉を言及しようとすると、演劇部の部室の扉が開いた。
「友也。遅れて悪い」
「大丈夫です！！北斗先輩！」
「今日から顧問が付くらしくてな」
最近ESの仕事の事情もあり久々に会った北斗先輩は相変わらず王子様のように格好良い。
そして、扉の奥から足音が聞こえた。
顧問だろうか。
今は後輩が出来たが前までは三人だけで全て部長が管理してくれていた。だから顧問というものは新鮮で、そして少しばかしの期待と不安が芽生える。
扉の先に目を向け、唾を飲む。
すると、予想外の人物が視界に映った。
『初めまして。花崎Aです。これからよろしくお願いします』
にこり、と柔らかな笑みを向けた。
思考回路が停止する。こんな、まるでどこかの台本にでもあったかのような再会をするだなんて思わないだろう。
驚く声が出た瞬間、薔薇が宙へ舞った。
〜fine〜
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どぽぽ(プロフ) - レモンさん» こちらも読んで頂けるとは…！一次創作だけでなく二次創作まで読んで頂けるなんて本っ当に嬉しいです✨日々樹はあんスタの中でも個性強めですが良いですよね！レモン様の優しいコメントに心が染みます……😭応援ありがとうございます！ (2023年2月25日 23時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - こちらのお話もすごく良かったです！日々樹………私あんスタまだハマりたてmusic勢のにわかですが、日々樹良いなと思い始めました！どぽぽ様いつも素晴らしい作品ありがとうございます！別作品をいくつか掛け持ちされてますが頑張ってくださいね(*^^*)応援してます！ (2023年2月25日 23時) (レス) id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - 田中奏天さん» 結構長いお話なのに一気見お疲れ様です！！日々樹渉良いですよねー！日々樹渉メインの小説も今後増えたら良いですよね(*´ `*)コメントありがとうございます！ (2022年7月5日 23時) (レス) @page50 id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
田中奏天 - コメント失礼します。一気に全て読みましたが、とてもすごいと思いました。私もこれくらい語彙力がほしいです(笑)日々樹渉好きなのでほんと嬉しかったです。 (2022年7月5日 22時) (レス) @page50 id: 783bc2bad6 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - 結桜さん» 当初から！？長い間ありがとうございます！！私もこの作品を書く時間が楽しかった為完結するのは嬉しいけれど名残惜しい気持ちがあります(><)最後まで楽しんで頂けて光栄です！素敵な言葉ありがとうございます。こちらこそ、本当に今までありがとうございました！ (2021年2月22日 0時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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