小さな星の王子様【姫宮桃李】 ページ44
．
ハッと口を塞ぐ。
気づいた頃には遅かった。
言っちゃった言っちゃった言っちゃった
どうしよう。
「坊ちゃま！！！」
何も出来ず、家から飛び出して走った。
何で抑えることが出来ないんだろ。
どうしても、Aのことが好きで、ずっと居たくて、大好きで、
心が、体が、君を好きだと叫ぶんだ。
パシッと腕を掴まれる。
弓弦？
『桃李くん……速いよ』
どうして、こんな時に限って追いかけてくるの……。
『桃李くん、本当にもう、昔から振り回されてばっかだよ』
「……ふん、Aが悪いんだよ！」
『いや、理不尽でしょ』
Aの顔がまともに見れない。
本当に、顔を合わせたくなかったのに、なんで家まで来るの。
「もー、恋なんかしなくちゃ良かった」
『……そんなこと言われたら悲しいんだけど』
少し、小さな声で言った。
え、な、なんて？
『何で、桃李くんは振られた前提？』
「雑誌で振ったくせに何なの！？」
『え、俺すごく分かりやすく言ったんだけど！』
大体桃李くんはいつも思ったら一直線で、などと文句を言われる。
それに返し、僕も負けずと文句をいいかえす。
『俺だって、片想いをこじらせて何年だと思ってるの！？桃李くんはいっつも、俺のことを聞いてないよね！あんずちゃんばっかり見て！』
「Aこそ、他の奴といつの間に仲良くなってるの？僕の幼なじみなのに！てか、Aの好きな子より僕の方が絶対かわいい！」
文句を言いあってるうちに、異変を感じた。
え、ちょっと待って。A僕のこと好きなの？
「え、A僕のこと好きなの？」
『……何で、なんでも俺に言わせようとするの？桃李くんから言ってよ』
「…………すき。Aのこと」
『俺も』
Aは涙で腫れて汚い。きっと僕も涙でぐしゃぐしゃの顔だ。
最悪な形の結ばれ方だろう。
『あぁ、本当にかっこ悪い。こんなに長時間こじらせていた結果こんな告白なんて』
「…別にいいでしょー桃李様と付き合えるし！」
少し顔を赤くそめ恥ずかしそうにしているA。
チュッとキスをすると、驚いて口をパクパクと動かす。
「僕の恋人なんだから、ずっと目を離さないでいてね」
ーーー
apipeさん、リクエストありがとうございました！
桃李くんと対立してる設定にしようと思ったら、既に私の好きな敬語キャラの司くんがいましたのでこちらに変更しました笑
愛し愛されるものなので【伏見弓弦】→←小さな星の王子様【姫宮桃李】
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どぽぽ２(プロフ) - apipeさん» 了解です！！ (2019年8月8日 21時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 宗さんとみかちがいいですか！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - apipeさん» キャラ誰がいいですか？？ (2019年8月8日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ２(プロフ) - apipeさん» 分かりました！リクエストありがとうございます^^* (2019年8月6日 7時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
apipe - ２人が夢主が好きで夢主にアピールしてるのに全然きずかないのが見たいです。 (2019年8月5日 23時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
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