【あんスタ】執事は愛される【男主】【完結】

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「明日から、ゆうくんの観察しなくてもいいから」

『………え』








何の変哲もない今朝。


突然泉様からそんな宣告をされた。



昨日の、あの遊木様の告白の次にはクビ宣告か。
俺からしたら遊木様の観察がない=仕事なし=クビ。みたいな感じなんだけど…。




反論する時間もなく、泉様は何故か笑顔で足軽に歩いていった。








……何をしようか。


今まで、泉様の愚痴を聞いたり、遊木様の観察ならしていたけれど、あの二人が見当たらない今。

全くすることがない。









「おおっ久しぶりだな！」

『……どちら様ですか』









思い出したくない記憶の一つに入る、あの三年生の一人か……。

どうしてこんなタイミングに場に合わない熱血系の男が来てしまうのか。









「あっ名前を言っていなかったな。俺は赤い炎は正義の証！真っ赤に燃える生命の太陽！流星レッド！守沢千秋だ！！」

『場所を変えましょうか』








大きな声でこんな校舎の真ん中で叫ぶのだから、周りから見られるだろ。


そして、何故か体育館に連れて行かれる。いや何でここ。








「それで、悩んでいる様子だが何かあったのか？瀬名の知り合い」

『神宮寺Aです…』








瀬名の知り合いと言われるのは、なんだか不満だ。


ていうかこの人大して知らない人に対してもこんなに強引に話すんだな。
俺だったら、絶対にこんな見知らぬ人に話したくない







『貴方こそ、浮かない顔をしていますが』


「……うむ、バレたか」







そう言い、守沢千秋こと守沢さんは笑った。

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