【あんスタ】執事は愛される【男主】【完結】

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『まあ…楽しいですよ』








どうやって言えばいいのか分からなくて、そのたま思いを答えると、遊木様は笑いながら震えていた。

どうしたんだこの人







『そんなに笑うほど面白いことですか』

「面白いというか、嬉しいかな…」







頭をかきながら照れてる様子。

いや、何この初々しいカップルの会話。俺は男とか興味ないから勘弁なんだが。




ていうか、そんな大したことない言葉で嬉しくないだろ。


そのようなことを言うと、遊木様は「そうだよ！僕、Aくんのこと大好きだもん！」とムキになって言ってきた。






あまりにもムキになってるものだから、少し呆れながら笑ってしまい『俺も』と素で答えてしまった。






すると、遊木様は驚いた目をし、固まった。




素を出してしまって、おまけに男相手にそんなこと言って気持ち悪かったか。


謝ろうとする俺の声を遊木様は遮った。








「Aくんのはッ」







え、という俺のつぶやきも気にせずそのまま遊木様は言葉を続ける。







「友情、の方だよね？」

『…は』

「僕のは、違うんだよ…」







苦しそうな顔で、今にも涙がこぼれそうにごめんという一言残し、その場から去って行った。



友情とは、違う「好き」



…もしかして、恋愛ってことか？
え、俺を？泉様じゃなく？どうして？









『あー、くそ……』









顔を手で抑え、自然と声が出る。


こんなの、予想もしてなかったんだけど。

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